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82%の人が1週間前の決意を忘れていた!望む自分になるために必要なのは「予定」よりも「計画」

1998年 リーズ大学ビジネススクールの
ダニエル・リードは興味深い実験結果を
発表しました。

社会人200人に協力してもらい
無料のおやつを1週間後に配布するので
その希望を聞きます。

おやつは2種類あり
りんごのような健康に良いもの
チョコやスナックのような
不健康なものかです。

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社会人になれば、美味しくても
長期的には身体によくない食品の
存在はわかっていますね。

1週間後に、ダニエルは
希望の通りのおやつをもってきました。
その時に、1週間前にメモした希望に
関わらず今の気分や好みで
選び直してもよいことを
告げました(即時選択)。

さて、この一言でどれくらいの
参加者の心が揺らいだでしょうか?

1. 人は82%が、つい1週間前の選択を忘れている

わざと空腹な時間(午後遅く)に
質問するなどいろいろな試みをした上で
面白い結果を見つかりました。

なんと、空腹状態の参加者の群は
約82%が、1週間前は健康的なおやつを
希望したにも関わらず、実際は
不健康なおやつに手をのばしたのです!
(満腹状態の群も62~69%が)
(同じ選択をしました)

「1週間前の選択は何だったんだ!?」
そう思いますよね。

2. 「未来の自分は成長している」という誤解

ダニエルはこれを「禁煙前にえんえんと
続く最後の1服」になぞらえ、次のように
考察をしています。

プレゼンテーション1

行動経済学の第一人者
ジョージ・ルーヴェンスタインが
言っているように
私たちは、好奇心や所有欲が
自分の欲求に与える変化を、
あまりに過小評価しています。
 

誰でも食事の節制や貯金の
重要性が分かっていても
いざ好きなものを目にすれば
「別腹」扱いや「自分へのご褒美」として
そちらを選択してしまいます。

それでいながら、未来の自分は
現在よりも成長していて
よりマシな選択が勝手にできていると
思い込んでいるのです。

グサリときますよね。
「いつも予定通りにいかない!」
「いつまでたっても変わらない」のも
無理はないといえます。

3.「共感のギャップ」を乗り越えるには、「予定」より「計画」

ここから分かるのは、
「そのままの自分」では
「望む自分」に近づくことは
難しいということです。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
「胃袋より目が大きい」のことわざの通り
私たちは過去の出来事は覚えていても
そのときのリアルな感覚を想い出すことは
不可能であり、所詮、今この場の感覚しか
感じることはできません。

このような現象を
「共感のギャップ」と言います。

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どうやら人間は、今の自分とは
異なる状況に今の自分を投影する
能力は高いとはいえないようです。

そこで必要なのは、
ただ意思の流れに任せる「予定」ではなく
「にも関わらずやる!」
「だからこそやる!」
という「計画」です。

ちょっとキビシイですが
そうでもしなければ、
流され続けるのが人間です。

そのためにまず必要なのは
「なりたい自分像」です。
「なりたい自分像」へ抱く快の気持ちが
目の前の快楽に勝る時に、はじめて
人は計画を立てて、実行ができます。

「今の自分のためでなく、
 未来の自分のために
 行動ができるか?」
「目標だけでなく、それを叶えるための
 原因作りに集中できるか?」

言葉にするとキビシイですが
それ自体が気持ちよくなるのが
本当の計画づくりなのです。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

結局、人は快楽のイメージが鮮明で
味わいたい!と思う選択肢を選びます。
そこで必要なのはこうした誘惑の力を
利用して、より長期的な
「本当になりたい自分像」に
快楽を持つようにすればいいだけです。
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