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50年前のモニタリング実験|優しい人ほど後悔しやすい理由を教えます

「人助けの講義に向かう人の前で、人が倒れたら・・・」
ユーチューバーの企画ではありません。

50年前に実際に行われた実験です。
さて、その結果は?

1. これから話す内容と同じ状況にであったら・・・

1970年、プリンストン大学の
ジョン・ダーリー教授らは
こんな面白い実験をしました。

同大学で神学を学ぶ40名の生徒に
こんな指示を出します。

「3~5分間、別の建物であなたの話を
 録音させてください。」

テーマは、次の2つであり
無作為に振り分けられます。

A. 「善きサマリア人」の話について
B.良い聖職者とは何か?聖職者になる意義

Aは、聖書のなかのエピソード
(ルカによる福音書10章の29節)で
追い剥ぎにあり倒れていたユダヤ人が
いたところ、通りかかった司祭は無視したが
ライバルのはずのサマリア人はこれを
手厚く介抱したという話です。

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さて、実験はここからです。

研究チームは、被験者ごとに
次の3種類の指示を与えて
プレッシャーをかけます。

パターン1 すごく急がせる

「すでに時間は過ぎてますので、
 急いでください!」

パターン2 中程度に急がせる

「アシスタントの準備ができてますので、
 急いでください」

パターン3 少し急がせる

「これから準備するそうなので、
 移動をはじめてください」

被験者はとにかく部屋を出ます。
すると・・・

なんとせき込んだ男が
目を閉じて倒れています!
(もちろん仕込みです)

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さて、良心的な神学徒はどう反応するか?
まさにこれから話す「良きサマリア人」の
テーマを自ら実践するときですね。

2. 急かされると9割が、大切なことができなくなる!

実験では、「全く無視する」から
「予定や場所を変えてまで助ける」までの
6段階で行為を評価しました。

結果、40名の被験者のうち、
残念ながら24名(60%)は
全く助ける様子は見せませんでした。

さらに、助けた人を状況別に分類すると
次のようになりました。

プレゼンテーション1

面白いことに、急いでいた被験者ほど
倒れていた人の側を通っていました。
(中には踏んづけた人もいたそうです!)

また、この後の話すテーマによっても
対応が変わることもありませんでした。
すなわち、「良きサマリア人」の話をする
予定の学生も、そのテーマを実践
できていなかったのです。

3.  良い人ほど後悔しやすい理由 時間のプレッシャーが葛藤をうむ!

いかがでしたか?

「自分も同じ立場ならば自信がない」
「人は口では言っても所詮この程度」
「そもそも実験自体が意地が悪い」

いろいろな意見があるかもしれません。

しかし、研究チームは決して被験者を批判せず
こんな考察を述べています。

プレゼンテーション1

実験後のインタビューでは、
多くの被験者が反省をしていました。
しかし、そのときは不思議に
倒れている人の姿が目に入らなったそうです。

この現象は「認知地図の狭窄」といいます。
その原因はただ1つ「急がされた」からです。

被験者は、あくまで真摯でした。
自分のミニスピーチを待つ人のために
全力を注いで向かった結果、
道端で助けを待つ人を助ける優先順位を
無意識のうちに見落としていたのです。

私達の人生の後悔も同じです。
「あの時は、あのようにするしかなった」
解決を急ぎ、急かされた状況では、
仕方がなかったことがほとんどです。

だからこそ、自分自身を許してあげましょう。
そして、これから少しでも
自分の大切なものを大切にするチャンスを
増やしていきましょう。

とはいえ、本実験でわかるように
時間のプレッシャーの前では
人はとても無力です。

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参考論文

https://psycnet.apa.org/record/1973-31215-001





















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