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自分らしくなれないのは、弱いからではない

こんにちは
「魔法の宝地図」著者の望月俊孝です。

1.許される記憶違い許されない記憶違い

あなたは記憶力に自信がありますか?

好きなことならば
細部までおぼえていても
3日前の夕ご飯は思い出せない。

そんな方も多いでしょう。
私もそうです。

記憶力の問題は、2つに分かれます。
1)おぼえているべきものをおぼえていない
2)おぼえていた内容が全くデタラメだった

問題は2)です。
誤ったことを真実と思って
行動しているわけです。

個人のことなら笑い話です。
でも、他人の人生に影響を与える場面では
どうでしょうか?

その例の1つが「目撃証言エラー」です。

あなたが偶然、犯行現場に通りかかり
犯人の顔を目撃したとします。
その情報について、警察や裁判所で
被疑者との同一性を証言する場面です。

記憶違いは許されません。

しかし、ニューヨーク市立大学教授
スティーブン・D・ペンロッド氏は
こんな衝撃的な事実を教えてくれます。

通常、警察が目撃証言を聴取するときは
「ラインナップ」という手法をとります。

被疑者の顔だけ見せて確認するわけでなく
他にも5人ほどダミーの人物写真を入れて
その中から選んでもらうのです。

ペンロッド氏によると、英米の7つの研究で
15,000名の警察に協力した目撃者のうち
なんと【21%】が、無関係のダミーの人物を
犯人に選んでしまったのです!

驚きですよね。

では、なぜこんな事が起きるのでしょうか?
理由はいくつもあります。

でも最も由々しき問題は
「目撃者が記憶を書き換えてしまう」ことです。
しかも周囲に影響され、無意識に。

2.確信も、他人の言葉1つで激変する

アイオワ州立大学の
ゲーリー・ウェルズ教授は
こんな実験をしました。

2人の被験者が
ある事件映像を見せられます。
その後に、2人が違う部屋で
それぞれ目撃情報を証言します。

このとき被疑者の候補のラインナップが
数名、被験者の前にならべられます。
実は、この中には映像中の犯人の顔は
ありません。

「この中に犯人はいない」
これ以外の事実はありません。

とはいえ、候補を並べられると
そこからつい選んでしまうのが人間です。

多くの方はここでダミーの
被疑者を選んでしまいます。

でも、実験はまだ続きます。

ここで、別室のもう1人の被験者の証言を
フィードバックする演出をします。

すると、面白いことに
証言をした被験者の確信度が
変わっていきます。

被験者の平均的な確信度は、
9段階中【6.9】です。

しかし、「もう1人の方も同じ被疑者を
選んでいましたよ」と聞かされると
確信度は【8.77】まで上がりました。

一方、「もう1人の方はこの中には
犯人はいないと言っていましたよ」と
聞かされると、確信度は【3.57】に
下がってしまいました。

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事実は1つであり
誰かの人生がかかっているにも関わらず
周囲の一声でここまでブレてしまうのです。

3.最優先するのは目の前の親しい人だけ

さらに、こんな研究があります。

ウェスタン・オンタリオ大学では
尋問中の証言ではなく、証人と
尋問者の距離感や表情に注目した

調査を行いました。

すると、こんな衝撃的な事実が
判明したのです。

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記憶違いが発生した尋問のテープの多くは、
どれも証人に笑顔が多く、
かつ質問する警官と
近い距離に座っていました。

優しくしてくれる目の前の人を喜ばせたい!

そんな極めて人間的な気持ちの前では
事実すらも曲げられてしまうのです。

4. 自分らしくなれないのは、弱いからではない

いかがでしたか?
人はこれほどまでに
周囲の人に影響されているのです。

厳格な司法の場でもこうなのです。
日常生活では一体どれほど
影響されているのでしょうか?

周囲の声や顔色に敏感になること。
社会的な動物である人間には
不可欠なことです。

でもそれにより、私達は
あまりにも多くの場面で
自分の意見を隠して
無いものにしてしまいます。

でもそれは決して「弱さ」ではありません。
ただ、ある心の仕組みがあります。
それを自分の手で解放すればいいだけです。

もし、あなたがこれ以上
他の人に流されたくない
自分らしくありたいと思ったとしたら
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本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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参考論文 感謝いたします


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