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「何を見るか」よりも「何を見ないか」が大切 脳が持つ記憶の【えこひいき】機能を活用する2つの方法

昔、「多チャンネル」時代という
言葉がありました。懐かしいですよね。

YouTubeを始め無数の配信サービスが
ある現在はいわば「無限チャンネル」時代です。

「何を見るか」に悩むことはありません。
むしろ「何を見ないようにするか」で悩むべきです。

理由は、あなたの脳の記憶における
「えこひいき」機能にあります。

1.  心地よい写真と嫌悪感がわく写真、どちらが記憶に残る?

1999年、エモリー大学の
研究チームは画期的な研究を
発表しました。

10人の男子学生に
コンピュータ画面に表示される写真を
見てもらい、そのときの感情を意識的に
体験してもらいます。

写真は次の4種類でした。

1)【 快楽的】感情を引き起こす写真

 性的興奮を刺激するもの、魅力的な動物、美味しそうな食べ物

2) 【不快的】感情を引き起こす写真

暴力的なシーンなど

3) 中立的な写真

家庭風景やチェスの写真など

4)印象的な興味深い写真

SF映画の1シーン、異国文化の写真など

10分後、写真を好きな順番で思い出して
その内容を書き出してもらいます。

さらに実験から4週間後に、
どの写真を見たかを思い出す
識別テストを受けてもらいました。

結果はあきらかな違いがありました。

参加者の長期的なエピソード記憶に
ついては、3)中立的な写真よりも
1)、2)、4)の快・不快・興味を
かきたてる写真の方がはるかに
頭に残っていたのです。

さらに一連の作業中の参加者の脳を
陽電子放射断層撮影法(PET)を用いて
計測すると、1つの発見がありました。

2.  脳の記憶は扁桃体によって「えこひいき」されている


感情刺激に対するエピソード記憶が
最も多かった参加者は、
そうでない参加者に比べて
脳の扁桃体の活動レベルが高かったのです。

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記憶の保存・想起は通常、
脳の海馬で行われます。

しかし、どうやらこの海馬に対して、
扁桃体は
感情が大きく動いた出来事に
ついては、強く記憶に残すように調節を
働きかけているようです。

すなわち記憶については
目にしたものすべて平等ではなく
あきらかな「えこひいき」があるようです。

問題は対象となる感情体験は、
心地よいものだけではなく
【不快なもの】も含んでいる点です。

3.  脳の記憶の「えこひいき」を活用する2つの方法

ここから2つのことを提言します。

1つ目は、何かを憶えたいときは
意図して驚くなりして感情を
動かした方が良い
ということです。

「知性とは、驚く能力のことである」

フランスの哲学者
ロラン・バルトの言葉です。

2つ目は、WEBやTVで目にする情報は
意図的に選ぶべき
ということです。

流れてきたネガティブな写真や動画を
興味本位でクリックした場合も
そこで目にしてしまった映像記憶は、
本実験のように4週間後も鮮明に
残ってしまうのです。

情報化社会において
大切なのは「選択」です。

「何を見るか」よりも
まず「何を見ないか」を選びましょう。

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そしてあなた自身の本当に
大切にしたい価値観にそった
ビジュアルのみを
目に入れるようにしましょう。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

目に入れるものを変えると
人生は変わります。「思考は現実化する」
と言いますが、「思考」を形成する
一番の要素は「視覚」です。
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