時間と共に、過去の記憶は薄れていく、
それは当たり前です。
しかし、忘れていくのは一様ではありません。

どんなことが残り、どんなことが忘れるのか？
それがわかれば、仕事や受験はもとより、
人間関係にも、人生にも
大きな影響を与えることができると思いませんか？

1.人の記憶はとても「ご都合主義」

突然ですが、質問です。

「高校生のときの通知表の
各科目の成績をおぼえていますか？」

「そんな昔のこと・・・」という方もいれば
「あまり思い出したくない」という方も
いるかもしれません。

1996年オハイオウェスリアン大学の
ハリー・バーリックらの研究グループは
こんなユニークな実験をした。

大学1・2年生の学生99人を対象に
高校時代の数学・科学・歴史・外国語・英語の
各教科の評価を思い出してもらいます。

真剣に取り組んでもらうために、
正確な記録を高校にも照会する旨の
書類にサインをしてもらいました。

集まった成績は合計3,220個。
分析してみると興味深い事実が
分かりました。

なんと記憶の正確さは実際の成績の
ランクが下がるごとに、不正確に
なっていったのです。

時が経てば、記憶は薄れます。
でもそれは一様ではありません。

研究チームは、このように考察しています。

大切なことなので、もう一度、書きます。

記憶の歪みは
感情的に肯定的で喜ばしい方向に
再構築されて生じる

2.思い出せるものは、すべて意味がある-ニーモニック・ネグレクト効果

近年、この「ご都合主義な」効果は
ニーモニック・ネグレクト効果と
名付けられています。

人は自分の存在を脅かす不都合な出来事は
脳内では浅く処理されます。
そのため記憶に保存されていても、
思い出すときの記憶の「とっかかり」に
乏しいので、ないも同然の状態になるわけです。

「自分にないものは、必要ないもの」

人間は自分の心身の安心・安全を守るために
このような開き直りができるのです。

ですから、安心してください。

あなたの人生のD評価な出来事ほど
記憶に残らず、逆にA評価に近い
意義ある出来事ばかり残っていくのです。

これはとても幸せな事実です。
なにより年を取ることも楽しくなりますね。

しかし・・・

３.魂からの呼びかけ…人生から問われているものは？

そうは言っても、長年自分を悩ませ
苦しめる記憶があるのも確かです。
（メンタルブロックとも呼ばれます）

ここで一つ言えることは、
それはあなたの今の人生にとって
重要な意味を持っているということです。

ご都合主義な脳があえて
深く残して何度でも再生させようと
しているのですから。

そのメッセージを受け取ることが
魂からの呼びかけなのかも知れない。
意外に思うかも知れないが、、、
魂のやさしさから出ているメッセージであり、
愛のメッセージの可能性が高いのです。

実はその魂の呼びかけに応えると
人生の使命が見つかり、
新たなあなたが誕生していく。

では、その意味はどうすれば
知ることができるのでしょうか？

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４.まとめ

時間と共に、過去の記憶は薄れていく、
しかし、忘れていくのは一様ではありません。

なんと記憶の正確さは
実際の成績のランクが下がるごとに、
不正確になっていく。
記憶の歪みは
感情的に肯定的で喜ばしい方向に
再構築されていく

だから、思い出せるものは、すべて意味がある
この効果を
【ニーモニック・ネグレクト効果】
という。

では、長年自分を悩ませ
苦しめる記憶（メンタルブロック）があるのはなぜだろうか？
それはあなたの今の人生にとって
重要な意味を持っている。

そのメッセージを受け取ることが
魂からの呼びかけ、魂のやさしさであり、愛なのかも知れない。
その魂の呼びかけに応えると
人生の使命が見つかり、
新たなあなたが誕生していく。

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参考文献（P.322～323）

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