冷蔵庫の中身をずらしただけで、健康的な飲み物の選択が25%増えた!習慣化のコツは「目に入るもの」を変えるだけ
「甘い飲み物を取りすぎてはダメ」
昔から誰もが言われたことです。
たしかに、糖分を流し込むことは
肥満、糖尿病、心臓病につながります。
とはいえ、頭で分かっていても
「甘い誘惑」は我慢できませんよね。
こうした「分かっているけど、やめられない」
悪い習慣をなくし、より良い習慣を
定着させるのは人生の大きな課題です。
本日は、それを苦労なく実践するための
ヒントをシェアします。
1. 冷蔵庫に置くもの変えるだけで、人は健康になれる?
2012年、ハーバード大学の
ジェイソン・リズらの
研究チームは画期的な研究を発表しました。
1年間、マサチューセッツ病院の
食堂の協力を得て、人が努力しなくても
健康的な飲食物を選択する仕組みを
発見したのです。
それは実にシンプルなものでした。
一言でいえば、「目に入るものを変えた」のです。
まず、提供するすべての飲食物を
カロリーや飽和脂肪酸の量から次の3つに
色分けして表示しました(第1段階)。
次に、下記のように食堂内の販売用冷蔵庫の
構成を大きく変えて、ひたすら健康的な
ミネラルウォーターを手に取りやすい
環境をつくりました(第2段階)。
▲下記参考論文より、投稿者作成
すなわち、右の青々とした図のように
とにかく「ミネラルウォーター」が
目に入りやすい環境にしたのです。
それ以外の甘い飲料はあっても
目線の下の棚におかれました。
ここで大切なのは、実験者は
食堂利用者に何ら直接的な
強制をしていないということです。
「啓蒙」も「お説教」も
「ペナルティ」もありません。
選ぶのは、あくまで利用者の勝手です。
しかし結果は驚くべきものでした。
2. 目に入る位置を変えただけで、健康的な選択が25%も増えた
研究チームが注目したのが、
実際に販売されたものの売上でした。
実験開始時には、全体の売上の【24.9%】が
おすすめしない赤表示に該当する
飲食物でした。
しかし、まず第1段階で実際に赤表示を
つけただけで、それに該当する食べ物の
販売数は【9.2%】、飲み物は【16.5%】も
売上が下がったのです!
さらに第2段階で冷蔵庫の環境を変えて
ミネラルウォーターを全面に見せたところ
さらに第1段階で比べて、
赤表示に該当する食べ物の販売数は
【4.9%】、飲み物は【11.4%】も
売上が下がったのです。
驚くべきは、第2段階で推した
ミネラルウォーターの売上増加です。
なんと実験開始前と比べて、
最終的には【25.8%】も売上が
上がっていたのです!
トータルでみれば、実験開始前と比べて
1日当たりの赤い表示の不健康な飲料の
平均販売数は【238本】減少し、
緑の表示の健康的な飲料は【199本】も
増加していました。
3. 人は最も「目」に入るものに「手」をのばす
いかがでしたか?
思えば、よくない習慣に対する弁解って
共通していますよね。
「あれば、あるだけお菓子を食べてしまう」
「ついふらりとギャンブル場に入ってしまう」
「気づいたらネットやゲームに手を伸ばしている」
つまり、良くない習慣ほどその対象物が
目に入りやすくアクセスしやすいのです。
ということは、逆をすればよいだけです。
人は最も「目」に入るものに「手」をのばします。
それが分かれば、人生はいつでも変えられます。
ぜひ、今日からやってみてください。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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