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「9つの点を4つの直線で一筆書きするには?」100年間研究されている洞察問題が教えてくれる創造的になる方法

問題です。

次のような正方形の中に
配置された9つの点を、
紙からペンを離さずに、
また線を辿らずに、
4本の直線だけで一筆書きにしてください。

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写真出典:Shutterstock

「9つの点の問題」と呼ばれる洞察問題です。

「今さらこのクイズ?」という方も
いるかもしれません。

たしかに超有名な問題です。
しかし、答えをご存知の方も
初見では悩んだことでしょう。

それもそのはず、今から
100年以上前にサム・ロイドの
「パズル百科事典」で初登場した
この問題は、現在でも毎年心理学者が
論文を発表するほど
よくできている」のです。

普通に考えるだけならば
どれだけ頭をひねっても直線は
「5本」になってしまいまい
思考の袋小路に入ります。

この問題が教えてくれる洞察力と
日本人が発表したある画期的すぎる
正解率の上げ方をご紹介します。

1. 自分が完璧だと思うと見えなくなるもの

まずは正解の下記の図の
左側(solution)の赤枠です。

プレゼンテーション1

写真出典:shutterstock

もし、正解が分かった(知っていた方)は
他の方に出題してみて、どのように教えれば
相手が答えにたどり着くか考えてみてください。

この問題の難点は、9つの点が
正方形に配置され、完結した
1つの箱のようにみえる点です。

しかし、正解を見れば分かるように
線の一部はその正方形の箱から
飛び出す必要があります。

箱の内側だけで線を引き続けても
永遠に正解にはたどりつけません。

本問は、素晴らしい人生の比喩です。

プレゼンテーション1

新しく発生した問題に対して
枠内の工夫で挑もうとして
行き詰まっているのです。

解決策は「箱の外に出てみる」ことです。

でもここでも問題があります。
本問で「図形の外側にも線を引いてよい」という
ヒントを与えても、多くの人はそれだけでは
解けないという実験結果がでています。

それだけ人間は「完成している」と
見えるものに弱いのです。

2. 潜在意識を活用すると、すんなり解けた!?

創造性のポイントは、
「自分の箱を越えること」です。
本問のような洞察問題の解法は、
その大きなヒントになります。

だからこそ、本問の研究は
90年近く続いているのです。

その中で、2013年に
立命館大学の服部雅史教授と
東亜大学の織田涼氏の研究チームは
画期的な実験をしました。

従来の研究では、スタッフが
工夫して直接、参加者に
ヒントを伝えていました。

しかし、研究チームはこれを
潜在意識で伝えたのです。

参加者は問題に挑む前に
52秒間の抽象的な動画をみます。

動画には仕掛けがありました。
動画では、「9つの点問題」の
正解の書き方の絵が、向きを変えて、
60回表示されていたのです。

とはいえ表示されるのは
1回に0.03秒なので、
実験参加者は気づきません。

しかし、実際に問題を
解いてもらうと、驚きの
結果が待っていました。

潜在意識的に重大なヒントを
見たグループは
【29%】が正解したのに対して、
見ていないグループは9%しか
正解をしませんでした。

すなわち、意図して努力したり
教え込なくても、創造的な解法に
いたることができたのです。

3. 創造性のコツは『素直さ』

「少しずるい」と思うかもしれません。
たしかにある意味、カンニングです。

しかし、これは問題解決の
行き詰まりを突破して
創造的な解決をするには
欠かせないことです。

そもそも人はなぜ息詰まるのでしょうか?

イリノア大学のステラン・オールソンらの
2001年の研究発表によれば、それは
問題を見た途端、前からあった
それっぽいが不十分な知識がでしゃばり、
新しい糸口となる思考を抑えてしまうのです。

つまり、創造性を発揮するには
何か新しいことをするよりも
まず自分がもともと持っている
前提的な解決思考を弱め、修正する
必要があります。

そのため、本実験のように
意識しないところで、導く方法が
とても有効です。

門前の小僧習わぬ経を読む」の
ことわざのように、意識すれば
難しいことも、潜在意識的に
リラックスしている方が
自然に入ってくるのです。

行き詰まっている人は頑張っている人です。
なおも頑張らせても、効果はありません。

偉大な指導者や覚者が
「素直さ」を強調するのはこのためです。

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とはいえ、問題に直面すると
つい頑張ってしまうのが私たちです。
それを抑えるサブリミナル的な装置も
日常にはありません。

でも、ご安心ください。

いつでも心と身体をリラックスさせて
箱の中の自分から1歩飛び出すために
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