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動機づけの心理学|償おうとする心が行動力をうむ

「自分を正しいと思う人ほど、不正行為を行う」
「自分を悪いと思う人ほど、正しい行為を行う」

1.罪を犯す聖人 聖なる罪人

2009年、イリノイ大学の電子工学者
ソーニャ・サッハデバらは衝撃的な
タイトルの論文を発表しました。

プレゼンテーション1

46名の参加者は、まず無作為にキーワードを
与えられて、そこから自分の性格を
連想して書いてもらいます。

そして【ポジティブ傾向】【ネガティブ傾向】
【ニュートラル】
の3つにグループ分けします。

次に工場経営者の役割を与えられます。
その工場は、煙突から
大気中に汚染物質を放出し
早急な対策が望まれています。

対策のためには、浄化フィルターを
最低60%稼働させる必要があります。

ただし、120万ドル(約1億2,500万円)
コストがかかります。

さてこれを踏まえてアンケートです。
経営者は、このコストを飲むか
もしくは、自分で0から100%の間で
浄化フィルターを
どれくらい動かすかを決めてもらいます。
(動かせる幅は10%刻みで)
(10%につき20万ドルがかかります)

さて面白いのはここからです。
各グループが希望した稼働時間は
次のとおりです。

プレゼンテーション1

なんと自分をポジティブ人間だと
思った人の方が、ネガティブ人間と
思った人よりも、自分の利益を重視し
周囲の環境を軽視していたのです。
(平均が最低基準の60%を下回るありさまです)
他にもポジティブ人間は、ネガティブ人間と比べ
約13%も【摘発される可能性】を甘くみており、
約7%、【環境へのリスク】を軽視していました。

イメージと真逆ですよね。

2.償おうとする心が、行動力を生む

普通は、自分をポジティブな前向きな人間だと
考えている人の方が、周囲に優しい判断を
しそうなものです。

研究者はこの面白い現象を
「モラルクレンジング」
名付けています。

自分を道徳的な傾向が
あると思っている人間は
少しくらい不道徳になってもいいと
考えてしまう。
逆に自分が道徳的でないと危うさを
感じている人は、自己価値を
取り戻すために道徳的であろうとする。

人間は自分の過去を悔い
「罪悪感」をおぼえている人ほど
償おうとします。

そしてこの「償い」にまさる
行動の動機付けはありません。

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たとえば、こんな経験はありませんか?

「あの一言がかけられなかった」
「あの人に恩返しができなかった」
「あの時もうひと頑張りできなかった」

誰にでもある過去の心の傷を
直視し、同じことは
繰り返しまいとするとき
人はそれまでにない行動力を
みせることができます。

3.まとめ

自分を道徳的な人間だと思っている人よりも、
自分が道徳的でないと危うさを感じている人は、
道徳的であろうとする。
人間は自分の過去を悔い
「罪悪感」をおぼえている人ほど償おうとします。

そしてこの「償い」にまさる
行動の動機付けはありません。
「あの一言がかけられなかった」
「あの時もうひと頑張りできなかった」

誰にでもある過去の心の傷を直視し、
同じことは繰り返しまいとするとき
人はそれまでにない行動力を
みせることができる。

過去の心の傷に光をあてたとき
それは大きなエネルギーに変わります。
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