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強い目標や夢ほど、自分1人では出てこない理由。すべての「やる気」「悩み」のたった1つの源とは?

「目標を持てば、人生が変わる」
「夢があれば、見る世界が変わる」
自己啓発で言われる素敵なフレーズです。

これ自体は紛れもない真実です。

でも、1つお伝えしたいのは
私たちの最も強い目標は
自然に【持たされている】ということです。

流行りの「陰謀論」ではありません。
実は社会的動物である人間にとっては
ある意味当たり前のことなのです。

1. 人は母親に成功を自慢したい

2003年、デューク大学の
グレイン・フィッツシモンズらの
研究チームは、目標達成に関する
面白い研究を発表しました。

私たちが目標を持つとき、
そこには親密な関係の身内の
存在がきっかけとなることが
よくあります。

まず研究チームは、
354名の学生の協力のもと
【親】、【親友】、【恋愛相手】、
【ルームメイト】、【クラスメイト】
について浮かぶ、2〜4個の対人関係の
目標を自由に書いてもらいました。

さて、あなたならば何を書きますか?
実験では面白い傾向が見られました。

特に母親との関係では
実に49%が「成功して自慢したい」という
目標を書いていました。
しかし、親友や恋愛相手との関係では
同様の目標を書いた人は約1%でした。

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2. 人は相手の中に自分の目標意識を見る

この結果をもとに、研究チームは
さらに面白い実験をしました。

290名の学生の協力のもと
彼らに次の架空の人物の話を
読んでもらいます。

□ マークは大学の2年目に入ったところです。
□ 1年目は、あるクラスでは非常にうまくいったが、
  他のクラスではあまりうまくいかなかった。
□ 午前中の授業を欠席することもあったが、
  全体的には非常に良い出席率であった。
□ 両親は医師で、彼は医学部進学コースに登録しています。
□ しかし自分がやりたいことが何かを
  決めているわけではありません。

典型的な悩める大学生といった所でしょうか。

参加者は、この話からうかがえるマーク君の
成功意欲を9段階で評価してもらいます。

しかし・・・

実はマーク君の話をする前に研究チームは
ある仕掛けを参加者に施していました。

あえて、【母親】または【親友】の
鮮明なイメージが浮かぶ事前課題を
やってもらっていたのです。

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具体的には、彼女たちの外見を2,3行で
表現したり、「お互いにどこが長所であると
思っているか?」を考えてもらいました。

その影響は、あきらかでした。

【母親】について強くイメージした群
(M=6.11)は、【友人】について強く
イメージした群(M=5.56)や特に何も
イメージしていない群(M=5.80)よりも
より大きくマーク君の成功意欲
を評価していました!

なぜこのような現象が起きたのでしょうか?

最初の実験でみたように、人は母親に
ついて強くイメージすると、
「成功して自慢したい」という目標が
活性化する傾向にあります。

そして、その状態で他の人をみると
自分と同じような成功意欲の部分に
目が行きやすくなったのです。

3.「やる気」も「悩み」も源は、親しい人との関係性

いかがでしたか?

研究チームはほか4件の実験を行い
次のように考察しています。

プレゼンテーション1

人は社会的動物です。
1人では生きられません。

そのため日々を共にすごす
家族・友人・同僚・恋愛相手などと
仲良くし、承認し合うことは、
大切な【サバイバル技術】なのです。

あらゆる「やる気」も「悩み」も
根源は人間関係です。

そして特に親密で長い付き合いの存在
に対しては、私たちは彼ら彼女らを
思い浮かべただけで、パターンのように
強い目標意識が湧いてくるのです。

母親が思い浮かべば
→もっと成功して認めてほしい
友人が思い浮かべば
→もっと力になりたい
恋愛相手が思い浮かべば
→もっとそばにいてほしい
同僚・学友が思い浮かべば
→もっと面白い奴・デキる奴と思ってほしい
同居人が思い浮かべば
→もっと協力してほしい・1人にしてほしい

湧いてきた目標は、私たちの行動を
無意識に変え、さらには他人を見る目も
変えてしまいます。

私たちは、見たいものだけを見て
日々を生きています。
何を見たいかは、その時に持っている
目標や夢により変わっていきます。

そして、本稿でみたように
目標や夢はその方が普段思い浮かべる
「親しい方との関係性」に大きく
影響されているのです。

だからこそ、まずは次の質問を
考えてみましょう。

「あなたの大切な人は誰ですか?」

そこから自然と見る世界が
変わっていきますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

だからこそ自己啓発では
「付き合う人を変えろ!」と言われます。
とはいえ、ご両親や古くからの
縁がある友人に対しては難しいことです。
そこでオススメなのが、関係を断つのではなく
関係の評価を見つめ直すことです。
そうすれば同じ状態で違った世界が
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