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【宝地図の科学8】最も疲れている時間が最も創造的な時間

おはようございます。
「魔法の宝地図」著者の望月俊孝です。

1.アタマが回らない時間の可能性

あなたは朝型ですか?
それとも夜型ですか?

では、質問です。

プレゼンテーション1

「朝活」に代表されるフレッシュな「朝」?
芸術家がお得意なリラックスした「夜」?

ポイントは「あなたの」という所です。
実は人により違うのです。

2011年、アルビオン大学教授
マライケ・ ウィートらは
こんな研究をしました。

428名の学生を集め、まずは
朝型か夜型かアンケートをとります。
(195名が夜型だったそうです)

「朝型」・「夜型」・「どちらでもない」と
3パターンに分かれたところで、頭を使う課題に
6問を各4分で挑戦してもらいます。

課題は2種類ありました。
A)分析型課題。計算と絞り込みが必要です。
B)洞察型課題。ひらめきと創造性が必要です。

挑戦する時間帯は次の2つです
1)朝1番(8時30分~9時30分)
2)夕方終わり(4時~5時30分)

すると面白いことが分かりました。

201029木


つまり、朝型の被験者が夕方終わりに挑戦し
あるいは夜型の被験者が朝1番に挑戦したときが
ひらめきや創造性を要する洞察型課題の
点数が良かったのです。

彼らの3つの洞察問題の平均成功率は
56%、22%、49%でした。
これが、好きな時間に同じ問題を解いた
被験者の場合は、51%、16%、31%でした。

これは、A)分析型課題には
見られない傾向でした。

なぜ、こうした現象が
起きるのでしょうか?

2.洞察が限界を超えてくれる

人は何か問題を解くときは
まずは注意を向け集中します。

ところが、洞察型問題は
いったん視野を広げ、問題を
広くながめなければ解けません。

このとき大脳新皮質において
より遠隔の情報の「探索」が始まります。

そして、ロンドン大学ゴールドスミス校の
ジョイ・バタチャリヤによると
こうした洞察の最大8秒前には
脳内にアルファ波の電気振動が生じ
ていることが測定されています。

このアルファ波は、寝入り・寝起きや
温かいシャワーを浴びたときなど
日常から離れたリラックス状態で
生じるものです。

本実験においては、
最も思考に適していない時間で
注意が散漫になっていたことが
逆に問題に囚われないひらめきに
つながった言えるでしょう。

実はこの仕組みは、一見分析重視の
学者の世界でも活用されてきました。

物理学者フリッチョフ・カプラ
「物理学の道」でこう述べています。

プレゼンテーション1

そのため、先人はひらめきを求め
疲れたらしばし自然の中に
身を置きました。

とはいえ現状では難しいことも
あるでしょう。

3.神様はいつも「アイディア」で労ってくれる


そこで「宝地図」の出番です。

ご自身の理想の未来を現した絵や写真を
1枚の模造紙やコルクボードに貼ります。
あとは、時間のあるときに
ぼーっと眺めるだけ。

1日の終りにリラックスしながら
寝室で見るのは格別です。

理論物理学の大家
カルロ・ロヴェッツ博士は
大学時代、寝室に1枚の大きな紙を
置いていました。

紙の中央には、
きらきら光る文字で
「10のマイナス33乗」と
書かれていました。


この数字は、プランク長といって
時間の最小幅です。

博士はこの極小の世界を
自分の専門分野にしようと思い
こんな「宝地図的習慣」を
していたのです。

それは最もリラックスが必要なときが
最も創造的で洞察力がわくことに
気付いていたからでしょう。

最も疲れ切った時間帯こそが
神様からのごほうびタイムです。

神様はいつも僕らを
「アイディア」でねぎらってくれます。

本日もお読みいただき
ありがとうございます。

こんな「宝地図」の深い世界を
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参考文献(P.291)、感謝いたします


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