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電子書籍端末(kindle)vs紙の本、読解力は本当に変わるのか?紙の本の方が良いあるポイントとは?

読書は紙の本でしますか?
それともkindleのような
電子書籍端末ですか?

電子書籍端末は秀逸です。
本の場所はとりませんし、
検索や記録もラクです。
電子媒体なので外国本や
絶版本もすぐに読めます。

さらに、電子インクにより
紙に近い仕様で、安定した画素や
明度で読むことができます。

では、最も大事な内容の理解度は
両者に差はあるのでしょうか?

1.紙媒体でもkindleでも読解力に差はほぼない

2019年、スタヴァンゲル大学(ノルウェー)の
アン・マンゲンらの研究チームは
興味深い研究を発表しました。

50名の若者に28ページ(約10,800語)の
短編小説を紙媒体またはkindleで
読んでもらい、最後に読解力テストで
理解度を測ります。

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テストでは、小説中の登場人物や
場所の名称や内容の理解などが
詳細に問われました。

テストの平均正解値は、
紙媒体で読んだ群は【63.5%】で
kindleで読んだ群は【60.5%】であり
大きな差はありませんでした。

また、両群とも読書時間(約1時間)に
差はありませんでした。

しかし、ある点だけは
明確な差があったのです。

2. 深い全体的な理解が必要な本は紙媒体で
 

それは、「小説の中の時系列と時間性」
に関するテストでした。

小説中の14個の表現を時系列順に
正しく並べる課題をしたところ
紙媒体で読んだ群は
kindleで読んだ群よりも
【約39%】成績が良かったのです。

なぜこんな現象が起きるのでしょうか?

研究チームは、本という物質が持つ
「固定性」をあげています。

私達は本の内容量を、
その本の大きさや重さで
推測しています。

また、左右の手で既読と未読の
ページをおさえることで、
今自分が本という空間のどこに
いるかが分かります。

本の空間がそのまま物語の場面の
空間に連動しており、指でめくるごとに
その進行が運動として認識できるのです。

「あの話はあの辺りあったな」という
読み戻しがラクにできます。

しかし、電子書籍媒体では
均一的なフォーマットゆえ
直感的に本の全体像や現在地を
把握しにくいのです。

これが読者に認知の負荷を与え
物語の時間軸の理解を
妨げているといえるのです。

研究チームは次のように述べています。

プレゼンテーション1

長文のものや
全体に深い理解が必要な本は、
紙媒体で読んだ方がよいといえます。

また速読のトレーニングなども
最初は紙の本からやるほうが
より脳に優しいといえます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

時代に即して読書法・速読法も
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