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未来の願望リストは、今のチェックリストが実現してくれる

こんにちは
「魔法の宝地図」著者の望月俊孝です。

1.プロの3分の2が忘れていた「当たり前」

2001年、ジョンズ・ホプキンス病院の
集中治療の専門家ピーター・プロノボスト医師は
こんな試みをしました。

プレゼンテーション1

そして、手始めに
「中心静脈カテーテル」を挿入するときの
感染予防のチェックリストを作成しました。

こんな感じです。

□ 1)石鹸で手を洗う
□ 2)患者の皮膚を
   クロルヘキシジンで殺菌する
□ 3)滅菌覆布で患者を覆う
□ 4)マスク、滅菌ガウン、滅菌手袋をつけ
   カテーテルを挿入する
□ 5)刺入点をガーゼなどで覆う

とてもシンプルです。

とはいえ、こんな声もあるでしょう。

「プロの外科医さんなら
 当たり前すぎない?」

しかし、その後1ヶ月間
看護師に医師を観察させると
恐ろしい事実が分かりました。

プレゼンテーション1

そこで、プロノボストは
病院上層部と話し合い、
看護師さんに次のような権利を付与しました。

医師が1つでも手順を飛ばしたら
カテーテル挿入を停止できる。

実は、チェックリストの良いところは
ここにあります。

1つの厳正な指針があるため
物を申すことに遠慮がいらなくなるのです。

それから1年後、
病院には奇跡がおきました。

カテーテル挿入から10日間の感染率が
11%から0%になったのです!

試算すると、43人の感染と8人死亡を
防いだことになり、200万ドル(2億円)の
費用を節約できたことになりました!

彼のチームは
他の医療行為にもチェックリストを
導入しました。

結果は、同じでした。

患者さんの痛みが見過ごされる確率が
41%から【3%】に下がりました。
人工呼吸器の患者さんが不完全なケアを
受ける確率は70%から【4%】になりました!

そして、こうしたチェックリストを
日課にしたことは、病院スタッフにも
こんな良い影響を与えました。

プレゼンテーション1

彼は、この成功例を
全米の病院に広げるため
毎月平均7都市で講演をしました。

とはいえ、ただのチェックリストを
作るだけにも関わらず、現場関係者は
口々に反対を述べました。

「自分ならば間違えない」
「現場はリスト通りとは限らない」
「チェックする暇があったら
 患者のケアをしよう」

しかし、彼はめげません。

病院の役員層に実態を見てもらったり
大手保険会社ブルー・クロス・
ブルー・シールドと
提携し、報奨金制度をもうけたり。

この「上から攻める」戦略は
功を奏しました。

実態の分かった役員層の
対応は早いものでした。

なにしろミシガン州を例にとれば
手洗いのための特殊石鹸すら
3分の2のICUになかったのですから!

早急な対策はすぐさま
成果につながりました。

四半期のICU内の感染率は
【ゼロ】になりました。

開始18ヶ月後の統計では、
1.75億ドル(約175億円)の医療費を節約し、
550人以上の命が救われた計算になりました。

2.未来の願望リストは、今のチェックリストが実現してくれる

このストーリーを取材した
ジャーナリストで医師でもある
アトゥール・ガワンデは語ります。

プレゼンテーション1

そして、ガワンデはさらなる
取材で衝撃の事実を知ります。

不況でも負け知らずの投資家も
複雑な爆撃機を操るパイロットも
毎晩150人に料理を出す
一流レストランのシェフも

あらゆる分野の一流は
みなチェックリストを創り
チームで共有していたのです!

いかがでしたか?

成功とはシンプルです。

「当たり前のことを
 当たり前でないレベルで徹底すること」

「チェックリスト」はその代表格です。

当たり前のことを徹底的に繰り返す。
その威力はごらんの通り、数値になって
必ず返ってきます。

今やるべきことをやることは
明るい未来への最短距離です。

ぜひ、あなたもあなたの現場で
やってみてくださいね。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

もし、あなたがもっと自由に豊かに
ライフワークで過ごしたいのならば
最初の1週間から3ヶ月、6ヶ月までの
やるべきチェック事項を教えます!
(年内のスケジュールをお出ししました)
(詳細は黄色いバナーからどうぞ)

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