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商品への好印象を自然に創る2つの質問とは?

『物』より『思い出』
『モノ』から『コト』へ

製品の価値は「所有」から「経験」に
移行しつつあります。

本日はこのポイントについて
深くみていきましょう。

1. 人は「時間」について問われると、個人的つながりを思い出す

2009年 スタンフォード大学の
キャシー・モギルナーらの研究チームは
興味深い研究を発表しました。

115名の学生の協力のもと
携帯音楽プレイヤーiPodについて
意識調査を行います。

アンケートの冒頭に
グループごとに次のいずれかの
質問をしました。

質問A(時間条件)

iPodに費やした【時間】はどれくらいですか?

質問B(お金条件)

iPodにどれだけの【お金】を
使ったことがありますか?

その後に、iPodについての
個人的なつながりや考えについて質問をし
その回答を7段階で評価してもらいました。

画像1

結果は面白いものでした。

iPodへの個人的な親近感については
質問Aの時間について問われた方が(M=5.14)
質問Bのお金について問われた方よりも
(M=3.81)約26%上回っていました。

なぜ、こんな現象が起きるのでしょうか?

研究チームは次のように
考察をしています。

プレゼンテーション1

時間は人生そのものです。
おおげさにいえば、その製品と
過ごした時間は命を削った
かけがえのない時間です。

そのため人は、その製品について
「時間」の点から注意を向けられると
途端にその個人的なつながりに
思いを馳せるのでしょう。

ここから、お客様に製品の個人的な印象を
伺うときは、「いつからお使いですか?」
「どれくらいお使いですか?」など
時間的な質問から水を向けると
効果的といえます。

2. 「高かったでしょ?」は、ブランド品の最高の褒め言葉

とはいえ、例外もあるようです。

別の実験で、研究チームは142名の
学生の協力をえて、次の2つについて
質問をしました。

質問A

過去1年間にレストランに
行くために費やした時間と金額

質問B

過去1年間にデザイナージーンズに
費やした時間と金額

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すなわち、前者は外食という経験に
後者は製品自体の所有に
それぞれ価値があります。

その上で、各消費対象との
個人的なつながりを7段階で
評価してもらいました。

結果は次のとおりでした。

プレゼンテーション1

すなわち、製品の種類が
手に入れて手元におくことに価値のある
所有タイプの場合は、
「時間」よりも「コスト」に
触れられることで、その製品への
つながりをますます感じるのです。

たしかに奮発したアイテムについて
「高かったでしょう~」と言われることは
鼻が高くなるものです。

3.  商品に対するお客様の態度は「質問」で変えられる

いかがでしたか?

本実験から分かることは、
やはり「質問」の力です。

研究チームは論文をこう
まとめています。

プレゼンテーション1

製品への思い入れやつながりを
自然に意識させるのは難しいものです。
売り手からするとストレートには
聞きづらいです。

しかし、そこにかけた「時間」や
「お金」についてインタビューするだけで
途端にその製品に対するつながりや
思い入れを自覚していただけるのです。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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