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こんばんは
「魔法の宝地図」著者の望月俊孝です。

1.平均値が消してしまうもの

質問です。

スライド2

ちょっと分からない」と
思ったあなたは正解です。

「身長」「体重」とった
一元的な質問であれば
聴くまでもありません。

しかし「サイズ」という
複数の要素が絡むと
即答できないのが普通です。

より詳細なサイズを比較すると・・・

スライド3

ご覧のように部分により
極端に異なります。

そこで出てくるのが、「平均」です。
部分の総和を割って、基準を作るのです。

それが中央の黄色いラインです。

スライド4

でもお気づきでしょう。

実体と平均が重なる部分は
極めて少ないのです。

平均像を割り出したとしても
そこから左右の男性が
思い浮かぶことはありません。

2.最強のアメリカ空軍を作った「個性」重視の設計

こんなエピソードがあります。

1940年代の末、アメリカ空軍は
重大な問題を抱えていました。

突如、パイロットが飛行機を制御
できなくなる事故が多発したのです。

パイロットの技術は十分です。
司令部は「コックピット」に注目しました。

なにしろ、さかのぼること30年前に
当時のパイロットの身体の
平均サイズに合わせて設計したものです。

そこで、1950年に再度、
4000人のパイロットの身体測定が行われ、
新しい平均サイズが割り出されました。

一見すると、何も間違いは
ないように思えます。

しかし、当時23歳だった
ギルバート・S・ダニエルズ中尉は
その指針に疑念を持っていました。

そしてある仮説を証明するために
こんな実験を提案しました。

4063人のパイロットのデータをもとに
コックピットの設計に必要な
身体の10項目の寸法の平均をとります。

誤差の許容は30%。
たとえば、平均身長175センチならば
170~180センチのパイロットは全員
「平均的」な範囲に入ります。

この提案をうけ、
司令部は誰もが思いました。

「これならば、ほとんどのパイロットは
10項目すべて『平均』の範囲に入るだろう」

しかし、事実は違いました。

ダニエルズが、この平均像をもとに
各パイロットの実際の寸法と比較したところ
衝撃の事実が判明したのです。

201024平均

測定した10項目については
すべて平均範囲だったパイロットは
1人もいなかったのです。

3項目に絞っても、わずか3.5%。

ダニエルズは、こう述懐します。

平均的なパイロットにフィットする
コックピットをデザインしたら
実際には誰にもふさわしくない
コックピットができあがるのだ。

想像してみてください。

戦闘中に身体のサイズが合わないばかりに
スイッチに手が届かなかったり
計測機器が見えなくなってしまう悲劇を。

司令部はただちに方針転換しました。
とはいえ、パイロット1人1人に合わせた
コックピットを作るのは不可能です。

そこで、誕生したのが
「調整可能」な設計です。

シートも、ペダルも、
ヘルメットのストラップも
飛行服のサイズも、
すべてパイロットが、
自分の身体に合わせて、
自分で調整できるようにしたのです。

かくしてアメリカ空軍は
世界最強の一角に上りつめたのです。

3.平均は存在しない 個性しかない

いかがでしたか?

「平均思考」は根深いものです。

存在しない「平均さん」に合わせて
設計する制度は必ず破綻に向かいます。

政治に、経済に、教育に
思い当たるシーンも多いでしょう。

存在しない「平均」と
ご自身を比較して
一喜一憂するのはナンセンスです。

人間には「個性」以外のものは
存在しません。

平均から外れていると
言われるところが
最も「あなたらしい」ところなのです。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

あなたらしさを表現し、実現する
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参考文献(P.11~21 108~110)
感謝いたします。
参照サイト
(本記事の図版を引用・翻訳させていただきました)



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