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なぜ、ドミノ・ピザはUSPの金字塔「30分以内に届かなければ、無料」宣言をやめたのか?自分を犠牲にせず、自分を伝える秘訣!

1973年、ある1行の宣伝コピーが
世界のビジネスの常識を変えました。

鏡 心の劇場 暗示

ご存知、ドミノ・ピザのコピーです。
今見てもびっくりですよね。

スピードを伝えるには、これ以上の
宣伝文句はありません。

以後、このコピーは経営学では
USP(unique Selling Proposition
他にない圧倒的な売り・強み)
の例として
書籍や研修では取り上げられました。

たしかに、これを見てしまうと
他のピザ店には頼めませんよね。

多くの他業種もこれをマネて、
「◯◯できなかったら、全額返金」などの
保証を打ち出しました。

しかし、その後の顛末は、
案外知られてはいません。

1. キャンペーン20年目に起きた最も恐れていたこと

問題は、すぐに発生しました。

なんとわざと配達員を遅らせるために
家の照明を消したり
エレベーターを停止させる輩が
続出したのです。

結局、1980年代半ばには
ピザの無料提供は、
3ドル割引に変わりました。

しかし、1992年、
もっとも恐れていた問題が起きます。
配達を急いだドライバーが
死亡事故を起こしてしまったのです!

ドミノ・ピザは280万ドルの
損害賠償金とともに方針の転換を
せまられました。

そして、20年に渡るシンボルだった
「30分で届けられなければ、無料」の
キャンペーンを終えたのです。

もっとも悩んでいたのは
CEOのデーヴィッド・ブランドンでした。
彼はこう本音を語ります。

鏡 心の劇場 暗示

しかし、2007年のこと。

ドミノ・ピザはついに
新しいコピーを完成させます。

2.  本当に約束したい軸は何か?

鏡 心の劇場 暗示

何の興味をそそる保証もありません。
それどころか主語が変わり、
話題のボールはお客様に投げられています。

これは本質に戻った結果でした。

ドミノ・ピザが本当に
売りにしたかったのは
「最速で届ける」という点でした。

そこを強調したいあまりに
回り道をして、問題を起こしていたのです。

私達がカップラーメンで3分間を
連想するように、ピザのお届けは
30分間を標準にさせたい。

それならば、なんのきらいもいりません。

「必ず30分後には届くので
それを目安にしてください」

これをいうだけで、自信も品質も伝わるのです。

そして、その約束を果たすため
配達員に負担をかけるのではなく
調理室内の工夫で時間の短縮を
図るようになりました。

こうしてドミノ・ピザは現在でも
業界最速のピザチェーンのブランドを
守っています。

3. 周囲の態度は、あなたが出すメッセージへの反応にすぎない

さて、こうなるとライバル企業は
別の軸での戦いを強いられます。

たとえば、最大手Pizza Hutは
お届けの「速さ」ではなく、
お届け時の「アツアツさ」で勝負するために

サーマル技術を応用した
ピザの配達ボックスを開発しました。

健全な競争ですよね。

いかがでしたか?
このエピソードは、ビジネスのみならず
私達1人1人の人生にも活かせます。

自分の想いを他人は分かってくれない。
違った方向にとらえられてしまう。

よくあることです。
しかし、ドミノ・ピザの事例が教えて
くれることは、結局は自分が発する
メッセージに周囲は反応しているだけ

だということです。

相手のことを考えすぎて
無理をしたり自己犠牲的な
メッセージを出してしまうことで
かえって真意がつたわらず
損ばっかりしてしまうのです。

本当の自分を出していきましょう。
それはドミノ・ピザの今のコピーの
ように無理のないシンプルなもののはずです。
そして受け取り方は、相手に委ねましょう。

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その姿勢が自信をうみ、
自然にあなたの周りに
人の輪を作ることでしょう。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

人間関係の悩みは尽きることはありません。
しかし、大切なのは周囲はただ
あなたが自然に発しているメッセージに
反応しているだけだということです。
まずは、そのメッセージを変えましょう。

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参考文献(P.261~264)
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