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最も安くて誰でもできる最強の勉強法は、【テストすること】+α。このαとは?

「ここテストに出るよ!」

そう言われれば、どんな勉強嫌いでも
ちゃんと授業を聞きますよね。
特に落第や降格がかかった場面であれば。

「あとでテストをする」ことを
予定してから勉強をする。

ある意味、最もシンプルで効果のある勉強法です。

しかし、科学的にみるとさらに効率よく
しかも楽しい勉強法があるのです。

1.テスト+αの「α」とは?

2014年 ワシントン大学の
ジョン・F・ネストジェンコらの
研究チームは画期的な研究を発表しました。

56名の学生の協力のもと
クリミア戦争について書かれた
文章を10分間読んでもらいます。

繰り返し読むのはOKですが、
線を引いたりメモをすることはNGです。

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さて、読む前に参加者は次の2群にわかれ
各々次のような予告をされました。

A群 「あとで教える」条件

テストを受けることは変わりませんが
その前に内容を他の参加者に
教えることを頼まれました。

B群 「あとでテストする」条件 

教材を配る前に、このあとで
教材の内容に関する
テストを行うことが指示されました。

その後にわざと25分間の別課題に
取り組んでもらった後、テストを受けます。
(なお、実際には人に教える時間は)
(設けませんでした)

テストは自由想起形式で
とにかく内容を思い出して
書いてもらうものでした。

さて、結果はどうなったのでしょうか?

2.あとで「先生役」になる人はアウトプットの質・量が変わった

研究チームは自由記述の内容をもとに
以下の点を分析しスコア化しました。

□内容をとらえている正確性
□思い出した内容量をその速度で
 割った「思い出す」効率性
□思い出した内容の量

結果は次のようなものでした。

教える前提の記憶

すなわち、後で仲間に「教える」ことを
予定した方が、テストを予定することよりも
アウトプットの正確性、効率性、量の
いずれも上回っていた
のです。

なぜこのような現象が起きたのでしょうか?

3. 最強の勉強法は、「テスト」+「人に教える」

研究チームは次のように考察しています。

教える前提の記憶

なにしろ、10分後には
テストを控えた他の仲間に
「先生」として教えなければ
ならないのです。読む集中力は
何倍にもなるでしょう。

さらにその姿勢も、
テストに出るような
「大事なポイント」と
「ポイント同士のつながり・組み合わせ」に
注目して吸収しようとするはずです。

記憶の研究においては、
これを「項目特異的処理戦略」
「関係的処理戦略」と言います。

この戦略はいずれも脳の
記憶の痕跡を強くします。
それにより情報を取り込みやすく、
再生しやすくするのです。

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いかがでしたか?

最も効率のよい勉強は
「テスト」+「人に教える」ことです。

もし「テスト」が存在しなければ
ご自身で期限をきめて設定しましょう。
(本実験のように学んだことをできる限り)
(書きだすことでも構いません)

さらには、仲間や友人・家族に
学んだことを話してみて、
質問をもらったら
それにも頑張って答えましょう。

すると、より多く・より速く・
より正確に学ぶことができますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

「テスト」+「他人に教える」は
あらゆる成長の場面に使えることです。
たとえば読書をより実のあるものに
したいとときも有用です。
「速読法」はたくさんありますが、
最も効果的な「速読」は他人の脳を
使っておこなうものなのです。
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