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人生でやりたいことすべてに挑戦できる技術|無意識が喜ぶ「計画」の立て方

「やりたいことをすべてやる人生」と
「1つのこともなしとげられない人生」。

あなたがどちらを選ぶかは
聞くまでもないでしょう。
では、この2つを分けるものは
一体何でしょうか?

才能?学歴?仲間?キャリア?運?

いいえ、それ以上に大切なことは
脳のある警告を聴いているか否かです。

本日は2011年に発見された
世界最前線の目標達成法をご紹介します。

1.人生の難敵「ザイガルニック効果」

人生に中断はつきものです。
良いところでCMが入るTV番組から
コロナで頓挫した人生計画まで
大小を問いません。

人間は本来、集中してしまう生き物です。
脳に設定された各々の報酬をめがけて
注意も、知覚も、思考も、態度も
そちらに向かっていきます。

集中こそが、生存戦略です。
でも問題があります。
一旦中断されたあともなかなか
次のことに切り替えられないことです。

プレゼンテーション1

この効果は、発見者の名前をとって
「ザイガルニック効果」と呼ばれています。

「あれが気になってしょうがない」
「どうしてもあの事が心残りだ」
あなたも経験があるかもしれません。

漫画の連載であれ、TVドラマであれ、
現在の娯楽業界では、
継続視聴してもらうための
必須のテクニックになっています。

とはいえ、やっかいなものです。
過去の未完成の目標にばかり意識がいけば
現在に集中することができません。
必然的に成果は下がります。
なによりも今この瞬間を楽しめません。

ではどうすればいいか?
答えは、シンプルです。
脳の中で一旦「完成」させればいいのです。

この作業を「計画」といいます。

2. 情熱的な人ほど叶う夢が少なくなる事実

2011年、フロリダ大学の
ロイ・バウマイスターの
研究グループはこんな実験をしました。

97名の学生にあるシンプルな課題に
チャレンジしてもらいます。

200102ロイ・バウマイスター目標達成

あなたならどうしますか?

ここで研究グループは、重要ヒントを提案します。
「A~Zに1文字ずつ当てはめればいいよ」

日本語でやると、【ア】オダイ、【イ】カ、
【ウ】ニ、【エ】ビ、みたいな感じです。
たしかに良い作戦ですね。

さて、学生は3つのグループに分かれます。

A.【目標】グループ

「提案した重要ヒントをできるだけ使って
 海の生き物の名前を
できるだけあげる」という目標を確認した上、
「課題をがんばるぞ」と誓ってもらいます。

B.【計画】グループ

Bはさらに、徹底しています。
次の一文を誓ってもらうのです。

「私は課題でベストを尽くす。
 課題に入ったら
 アルファベットの文字を書き出して、
 それぞれの文字に対応する
 海の生き物をリストアップする。」

すなわち、「この場合はこうしよう」と
明確に戦略を計画してもらいました。

C. 【何もしない】グループ

とくに目標の確認や計画の策定はせず
「とにかくベストをつくす」とだけ
誓ってもらいます。

各グループは課題に取り掛かる前に
こんなミニゲームに挑戦してもらいます。

それは5分間、25個の
アナグラム(文字組み換え)
パズルをできる限り
解いてもらうというものです。

結構、頭を使うゲームです。
実は、研究チームの目的は
このゲームの方にありました。

被験者が一旦中断させられた課題を
抱えているなかで、その課題の処理具合
(計画を立てているか否か)で
他の作業の実行能力の変化をみるのです。

どうなると思いますか?
結果は、意外なものでした。

プレゼンテーション1

なんと、目標を確認したグループAが
最下位だったのです。

これがザイガルニック効果の恐ろしいところです。
この後に待つ「海の生き物」課題をしっかり
こなすことに気を取られ、目の前の課題に
集中できていないのです。

逆に何も気にしていないグループCの方が
好成績なのは皮肉なことです。

ゲームならいいかもしれません。
でも、これがリアルな人生だったとしたら?
大切な出会いを失うかもしれません。
未来につながる大きなチャンスを
見逃すかもしれません。

真剣に目標を追求する人こそ
起きやすい大問題です。

でもご安心ください。

そこで救いとなるのが、B計画グループです。
一見すれば、ガチガチの計画を立てたほうが
ストレスで集中力が落ちそうなものです。
しかし、結果は見ての通り、
最高の集中と成果をみせています。
(回答数のみならず、正解数もBが一番でした)

なぜ、このような現象が起きるのでしょうか?

計画は、ただの願望を
現実的な行動に向かわせます。
計画を立てることで、脳はやることが分かり
それ以上目標を考えたり、周囲に注意をはらい
解決策を探す必要がなくなります。


すると、認知活動が一旦止まり
次の課題に切り替えることができるのです。

ロイ・バウマイスターは、計画について
次のように述べています。

プレゼンテーション1

ただし、それには条件があります。

もう一度、グループBのコミットメントの
文章をみてみましょう。

プレゼンテーション1

ただやる気を示すだけでなく
「この場合は、こうする(If-then)」と
非常に細かく計画を立てている
のです。

なお、本実験では興味深いデータもあります。

プレゼンテーション1

研究チームがせっかく提案してくれた
一番成果が出る作戦も、実際に計画に
落とし込むところまでフォローしなければ
実行されないのです。

(指導的立場にある方は)
(方法を教えることに加え)
(その実行計画を立てさせることも必要です)

3.あなたの無意識は「計画」を求めている

たしか細かい計画を立てることは
地味で面倒くさいことです。
研究チームも別の実験で、
計画を立てる作業だけでは
不安の減少や満足感の増加などの
感情の変化はほぼ見られないことを
発見しています。

でも、それを少し我慢するだけで
人生に奇跡がおきます。

「計画」の力は偉大です。
「計画」を立てるだけで
脳をコントロールし、過去からの
干渉を打ち消すことができます。
そしていつでも、全力集中ができるのです。

しかも「計画」を立てることは、
お金も時間も人手もかかりません。
全くゼロの状態から、望むことすべてに
挑戦できる人生への架け橋に
なってくれるのです。

ロイ・バウマイスターは、実験を経て
悩ましいザイガルニック効果を次のように
解釈するようになりました。

プレゼンテーション1

この声は、あなたが目標を完成させるか
それともその目処である計画を
立てるまで延々と続きます。

ぜひその声に応えて、少しでも
計画の時間をとりましょう。

それは最も簡単に
あなたの人生の可能性を
広げてくれますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

◇「そうはいっても計画を立てるのは苦手」
◇「自分はもっと大きいことが好き」
◇「いつも計画表や手帳は挫折する」

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