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ハーバード大学で行われたカップル実験 人は自分の未来予測には甘く、他人の未来予測にはシビア

「世界は2人のためにある」
付き合いはじめのときは
その関係が永遠に続くように思えます。

しかし、その末路の多くは
ご存知のはずです。

恋愛だけではありません。
なぜ私たちは、他人の未来は
予測できるのに、いざ自分ごととなると
分からなくなってしまうのでしょうか?

1. ハーバード大学のカップルは半年後、どれだけ続いているか?

2006年、ミシガン大学の
デビッド・ダニングらの
研究チームは面白い研究を発表しました。

ハーバード大学で交際中の
合計64名のカップルに協力いただき
1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月あとで
自分たち及び他カップルの
交際が続いているかを
予測していもらいます。

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自分たち以外の予測対象は
次の3タイプのカップルでした。

A)関係のある情報を提供された

このカップルについては、
「週に何回会うか」
「週に何回口論するか?」
「口論の原因は何か?」
など
関係の見通しに関係した情報が提供されました。

B)無関係の情報が提供された

このカップルについては
特に関係の見通しとは関係のない
お互いのハマっている趣味活動の情報が
提供されました。

C)無作為の選定 

このカップルについては、
何の情報もありません。

さて、面白いのはここからです。
参加者には、今度はこんな統計情報が
提示されます。

投票 自己認識のうそ

さて、この統計情報は
どんな影響を及ぼしたのでしょうか?

2. 人は「他はダメでも、自分は大丈夫」と思っている

3ヶ月後と6ヶ月後の
当初の予測割合と
実際の継続割合は次のとおりでした。

投票 自己認識のうそ

投票 自己認識のうそ

いかがですか?

一言でいえば、私達は
自分の未来の予測については
楽観的で甘く、他人の未来の予測に
ついてはシビアで現実的なのです。

「カップル2ヶ月説」の先の統計の
利用具合について、それは顕著です。

上の3ヶ月目のデータをご覧ください。
自分たちと個別の事情をよく知った
A群に対しては、高い継続予測をする反面
何の情報もない最も縁遠い他者である
C群には統計通りの
予測値を突きつけています。

皮肉なことに、6カ月目にはおいては
他者の交際継続率は予想を上回り
楽観視した自分たちの交際継続率は
予想を下回っていたのです。

3. セルフイメージが高いだけでは上手くいかないときにすべきこと

もちろん統計は参考値にすぎません。
実際に6割以上の当事者のカップルが
存続していたのだから、
問題ないともいえます。

しかし、人は自分自身のことは
何の確証なく信じてしまうことや
他者の場合は、客観的な統計よりも
個人的な事情を重視してしまう傾向は
知っておくべきです。

研究チームは
次のように考察しています。

プレゼンテーション1

自己認識(セルフイメージ)が高いことは
人生を前向きに生きるために不可欠です。

しかし、当然のことながら
外の世界は必ずしも
それに合わせてくれません。
そのギャップを埋める参考材料が
統計や昔からの智慧です。

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いつも外の声に耳を開いておきましょう。
自分自身をあたかも「他人」のように
眺める時間をもちましょう。

その上で生まれてくるものが
本当の自信であり、
高いセルフイメージです。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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