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脳科学が明かす真実!対話の鍵は、話し手ではなく、「聞き手の脳」にあった。読書家ほどコミュ力が高い理由も解説。

「本ばかり読んでいる人は
 生の人間と上手くやっていけない」

下手したら100年以上前からある
「読書懐疑論」です。

でも、私は断言します。

「読書なしでは、すぐに
コミュニケーションに限界がくる」

理由は、人間の脳にあります。

1. おしゃべりは、全脳を使ったコミュニケーションだ

2010年プリンストン大学の
グレッグ・J・スティーブンスは、
自然な会話をしている者同士の
脳の活動について、興味深い
研究結果を発表しました。

両者に光学マイクをつけて
fMRI(磁気共鳴機能画像法)で
双方の脳の神経活動を記録します。

そして、友達同士でするような
ごく自然な会話を心がけてもらいました。

結果は、面白いものでした。

話し手も聞き手も
右脳・左脳を問わず、幅広い
領域で神経結合が起きていました。

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聴覚野から始まり、
発話音声を処理するブローカ野
他人の言語を理解するウェルニッケ野
物語の意味的・社会的側面の処理を
司る言語外領域
あるいはミラーニューロン系

単なるおしゃべりは、実は脳全体を
活性化させる行為だったのです!

もっとも、その反応については
両者で若干の時間差がありました。
話し手の脳の方が聞き手の脳よりも
1~3秒早く、神経結合をみせていました。

そして、聞き手の理解度テストの結果から
両者の脳内の神経結合が強ければ強いほど
聞き手の会話内容の理解度は
高くなっていました。

2. 良質なコミュニケーションの鍵は、聞き手の予測

会話はお互いの脳の情報の共有です。
どうせ話すならば、最大限
相手からの情報を受け取りたいものです。

では、どうすれば会話中の脳内の
神経結合を増やすことができるのでしょうか?

鍵は、聞き手の脳内にありました。

ほとんどの神経結合の反応が
話し手の脳内で先行される中で、
聞き手の脳内の線条体付近だけは
話し手に先行して活発化していました。

実はこの部位は「予測や価値表現」を
司る部分なのです。

話を聞くという行為は、
実はとても負担の多い作業です。
膨大なノイズのなかから
意味有る情報を見つけなくてはいけません。

そこで脳は、話を聞く時に、あらかじめ
内容を予測して、この作業の負担を
軽減させている可能性が高いのです。

研究チームは次のように考察しています。

プレゼンテーション1

同じ趣味同士や友人・家族同士の
会話がストレスなく盛り上がるのは
聞く側の脳の予測機能が十分に働くからです。

3. 本は、コミュニケーションの過去問だ


とはいえ、私たちが悩むのは
見ず知らずの人と興味の薄い
はじめての内容をやり取りする場合です。

こうしたコミュニケーションが
多いからこそ悩むわけです。

そこで役立つのが、「読書」です。
本の一行一行たどりながら
私たちは内容を予測しています。

本は作者が言葉を尽くした
メッセージの集合体です。
本は「コミュニケーションの
過去問」であり、読書はその演習です。


一方的に内容を理解するしかない
圧倒的な他者体験でありながら
いつでもどこでも途中参加できる
気軽さがあります。

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脳の予測力の訓練としては
これに勝るものはないでしょう。

各界の指導者・リーダーが
激務のなか寸暇を惜しんで
書に向かった理由はこれです。

これに加えて、予測力を鍛えた者同士が
書を通して、お互いのアウトプットを
共有しあう「読書会」があれば完璧です。

こちらは「良質で生産的な
コミュニケーションの模擬練習」といえます。

いかがですか?

他者との対話は
いつだって「抜き打ちテスト」です。
でも、今以上のチャンスは必ず
見知らぬ人とのコミュニケーションの中で
ふってくるものです。

この点、読書の習慣があり
かつ読書の仲間がいる人は安心です。

普段から鍛えている脳の予測力で
対話を実り有るものにして
チャンスに選ばれやすくなるのです。

もし、あなたが脳の予測力を
最速で鍛える「速読法」と
本を通した人生を変える
アウトプット力を鍛える
「読書会作り」の両方を
手にいれたいのならば、
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