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コーチングはポジティブ100%だから意味がある!科学が解明したコーチング中に脳内で起きていること

人の相談や指導のとき、
どんな態度でのぞみますか?

「思いやりをもってのぞみ、
 可能性を感じてもらう」
「あえて厳しくのぞんで、
 問題点を理解してもらう」

自分では気づかない点を知る
という意味では、いずれも
有意義そうです。

では、正解を「脳」に聞いてみましょう。

1. コーチングを受ける側の脳をスキャンすると

2013年、心理学者リチャード・ボヤツィスは
こんな研究を発表しました。

学生の被験者に、大学生活についての
映像コーチングを受けてもらいます。

画面内の2人のコーチは
次のような正反対の態度で質問をしました。

1)ポジティブスタイル
(理想を描かせる態度)

こちらは、10年後の理想や
大学生活中に得られるものなど
内面に視点を向ける質問をしました。

2)ネガティブスタイル
(弱点を指摘する態度)

こちらは、授業態度や課題の進み具合
教官との関係や成績など
外部の客観的な問題に視点を向ける
質問をしました。

この面談中の脳の活動は、fMRIを
通してスキャンされていました。

集まった20名のデータをみると
興味深い事実が分かりました。

2. 今の問題を見ても、未来は思い浮かばない

理想を描かせるポジティブスタイルと
弱点を指摘するネガティブスタイルでは
脳の活動には明らかな差がありました。

前者のポジティブスタイルでは、
被験者の脳の右半球における
外側後頭葉と後側頭葉
特に活性化していました。

この部分は、特に出来事を
視覚的に想像するときに
使われる領域です。

望ましい未来をありありと
思い浮かべ、今のやる気に
変える作用を「ビジョニング」といいます。

ポジティブスタイルでコーチングされた
学生は、このビジョニングを
自然に行っていたのです。

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さらには副交感神経が働き
リラックスして、
「もっとやってみたい」という
接近動機が生じていました。

他方、後者のネガティブスタイルの
コーチングでは、こうした現象は
みられませんでした。

それどころか交感神経が働き、
「この場を離れたい」という
回避動機が生じていました。

3. ネガティブな指摘は、コーチングやカウンセリングとは別の時間でする

いかがでしたか?

「せっかくだから言うけど」
「あなたのためを思って」
「老婆心ながら」

私たちは時として、ズバリと
相手の弱点を指摘したくなります。

しかし、それは本研究のように
防衛意識を刺激してしまい
相手の可能性への想像を
閉ざしてしまう危険性があります。

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もちろん「弱点や危険の指摘」が
必要な場面もたくさんあります。
ただそれは、あくまで「安全指導」です。
コーチングやカウンセリングとは
分けて時間をとるべきです。

ネガティブな指摘は、相手の安全を守り、
「生存」の可能性を高めます。
逆にポジティブな思いやりは、
相手の想像力を刺激し、やる気を
引き起こし、「繁栄」の可能性を高めます。

「話を聞こう」という機会では
ぜひ、相手の長所を引き出し
思いやりのある態度でのぞみましょう。


それだけで相手の脳は、
未来に向かって動き始めますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

この仕組みが分かると、
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参考論文
参考文献(P.227、228)



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