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「壁に向かって頑張るあなたの姿」は最高の広告!人間の応援脳がつい反応してしまうものとは?

オリンピックが終わりました。

始まる前のゴタゴタはあっても
記録に挑む選手を目にすれば
心から応援しますよね。

そして、面白いことに
はじめて見る競技であっても
それは変わりません。

人が他人の頑張りを見ている時に
脳では何が起きているのか?

本日はそんな「応援脳」の世界を
見ていきましょう。

1.「不利を跳ね返す」シーンに、脳は自動的に共鳴する

2016年、早稲田大学スポーツ科学学術院
彼末一之教授らの研究チームは
画期的な研究を発表しました。

32名の参加者に次の4種類の
「頑張る人」の動画を見てもらいます。

A)やせた人が
 1キロのダンベルを持ち上げる動画
B)やせた人が
 5キロのダンベルを持ち上げている動画
C)筋肉質の人が
 1キロのダンベルを持ち上げる動画
D)筋肉質の人が
 5キロのダンベルを持ち上げる動画

なお動画においては、演者の顔は
あえて映していません。

研究チームは、動画を見ているときの
参加者の脳の活動をfMRIで計測しました。

その結果、B)のやせた人が重いダンベルを
持ち上げている動画をみたときに
脳の右側の側頭頭頂接合部(TPJ)と
側頭上層部(STS)が特に
活性化していることが分かりました。

頑張り脳 早稲田

▲下記の参考論文より引用 投稿者が加工

側頭頭頂接合部(TPJ)は、
相手の思考、信念、
道徳的立場、感情といった
こころの理解(メンタライジング)
に関する部位です。

なお、動画の途中に
演者が休憩しているシーンでは、
この部位は活性化はしていませんでした。

やせている人が重いものを持っていると
筋肉質の人がするよりも、大いに
頑張っている感じがしますよね。

そんな「不利な状況を跳ね返す」ように
見えるシーンを目にすると、私達の脳は
自動的に共鳴し、応援をはじめてしまうのです。

2. 私たちは頑張っている「ヒト」には共鳴しても、頑張っている「コト」にはあまり関心がない

もう1つ、面白い発見がありました。

社会的動物である人間は、周囲の人間の
観察と模倣により成長します。

そのため人間の脳には、
運動前野(PM)と頭頂葉皮質を含んだ
ミラーニューロンシステム(AON)という
基盤があります。

前述のメンタライジングが
相手の「こころ」の理解ならば、
ミラーニューロンシステムは
「行動」の観察です。

図1

「相手が【何のため】に【何をしているか】」
行動とその意図をいつも推測しているのです。

しかし、本研究においては、
「やせている人が頑張って重いダンベルを
持ち上げている」シーンを見ているときは
関連部位である前頭葉AONは
【活性化していません】でした。

つまり、私たちは頑張っている人に
共鳴し応援しているときも、相手が
頑張っている内容自体には、それほど
関心がないのです。

だからこそ、オリンピックなどの
スポーツ実況ではルールが
あまりよく分からなくても
手に汗握り、応援してしまうのです。

3. 「壁に向かって頑張るあなたの姿」は最高の広告

いかがでしたか?

この脳の仕組みは、様々な活用ができます。

たとえばブログや動画で日々、
情報配信をされている方は、
コンテンツに加えて
「壁に向かって頑張っている自分自身」を
積極的に見せていきましょう。

そうした姿をリアルタイムで共有することで
たとえコンテンツ自体が無名でも
「不利を跳ね返し頑張る」姿だけで
視聴者の脳を動かし、応援したくなるのです。

画像3

コンテンツの詳細を伝えることは
それからでも遅くはありません。

何よりも応援によって、あなた自身が
常に高い壁にチャレンジできる人間に
なれますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

さて、あなたはどんな壁に挑戦しますか?
あるいはどんな人に応援されたいですか?
それが明確になれば、あとはただの手段の
問題です。

もしこの2つの質問に興味がある方は、
こちらのオンラインセミナーで
最も効果的な答えの見つけ方をお伝えします。
▽詳細は下の記事からおすすみください

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