見出し画像

童話「ブレーメンの音楽隊」に学ぶ、「夢」よりも強い「役割」のチカラ

「ブレーメンの音楽隊」。
誰もが知る愉快な動物たちの童話です。

あらすじはこうです。

年老いたロバ、イヌ、ネコ、オンドリが
ウィーンの音楽隊に入ることを目指して
旅に出ます。その道中の夜に、森で
泥棒の家を発見します。4匹は、1つの
大きな影を作り泥棒を追い払い、家を手に入れ
そこで幸せに暮らすことにしました。

詳しくはこちらをどうぞ

ミュージカルや童話では定番です。
でも、この名作、どこか変ではありませんか?

1.死を待つばかりの主人公が、夢を妥協して終わるおとぎ話

まずは、主人公たちです。
主人公は、健気で夢を持った少年少女でも、
智慧と素敵な伴侶をもった
働き者のおじいさん・おばあさんではありません。

4匹の動物に仮託された主人公像は、
みな社会的な存在意義をとうに失い、
命の危機に直面している孤独なお年寄りです。

画像1

物語の結末も異質です。普通であれば、
最後はウィーンの音楽隊に入る夢を
叶えて終わるところです。
でも、この物語では、泥棒の家を手に入れて、
そこで4匹で幸せに暮らすところで終わっています。
すなわち、主人公が夢をあきらめ、
現実に妥協する物語なのです!


しかし、それでもなお、この物語は
明るく希望に満ちています。
一体なぜなのでしょうか?

2.生きるチカラは「役割・責任」から生まれる

この物語には、大きなキーワードがあります。
「役割・責任」です。

年老いた4匹の主人公はいずれも
「役割・責任」を持っていました。
ロバは人や物を運び、イヌは狩りをし、
ネコはネズミを取り、オンドリは鳴き声で
時間を知らせていました。そして、
こうした従来の役割が果たせなくなった4人は、
「ウィーンの音楽隊」という新しい役割を求めて
一緒に旅立つのです。
そして、泥棒の家を見つけたときも、
4人で1つの大きな影を作り、一斉に鳴くという
役割分担を見事に行っていました。

実は、担うべき「役割・責任」があることは
年を重ねるほどとても大切になります。

1978年、ハーバード大学のエレン・ランガーが
発表した実験では、「植物に水をやる」という
役割・責任を任された老人ホームの入居者は、
そうでない入居者よりも、2倍長生きをし、
心の健康の低下率が3割少なかったことが分かりました。

3.人生の旅は「夢」で始まり、「役割」で終わる

少年・少女の旅立ちは
「夢や憧れ」から始まります。
それは安全な故郷を離れ、不安定な冒険で
成長するには必要なものです。

しかし、年を重ねる事に自分の心身の限界は
自ずと分かってきます。でも、これは実は
喜ばしいことなのです。自分の限界が
分かるからこそ、逆に自分だけの
「才能」や「使命」が分かってきます。


そして、それを外に向けて発揮する場面が
「役割・責任」です。人生の終幕への旅は、
自分が見つけた「役割・責任」を
果たしていくことで始まります。
でも、それは決して孤独な旅ではありません。
同じように自分の「役割・責任」が
分かった仲間が必ずあなたを見つけてくれます。

思えば、「音楽隊」とは実に素敵なテーマです。
1人1人が違う楽器の役割を担いながら、
それが集うと全く新しい1つの曲になる。

この物語の4匹は結局、
ウィーンの音楽隊に入るという
夢を叶えることはありませんでした。

しかし、一緒に旅をして力を
合わせることで、最後は
彼らなりの幸せの調べを
奏でることができたのです。

画像2

あなたの今の環境での「役割・責任」は
何ですか?もしそれが自分で選んだものであれば
その「役割・責任」はあなたに幸せと
生きるチカラをもたらしてくれます。

もし不本意な場合は、自分から手を挙げるに
足りる「役割・責任」を探してみましょう。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

夢は「自己成長」と「他者貢献」の総和です。
自分の役割・責任をあきらかにしていくと
本当の夢に近づきやすいです。「宝地図」は
それを可能にしてくれます。興味のある方は
下記のバナーをクリックしてください。

宝バナー

ヴォルテックスLINEチャンネル、始動

はじめての方も
すでに望月俊孝の
公式LINEやFB、メルマガに
ご登録いただいている方も必見!

毎日更新おすすめ記事
最新イベント情報
不定期Lineライブ配信!

ご登録は【10秒】で完了です
【登録後、プレゼントをお届け】

公式LINE


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?