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ヴィクトール・E・フランクル「夜と霧」に学ぶ強い夢の本質

「夜と霧」という作品があります。

オーストリアの精神科医
ヴィクトール・E・フランクルが
ナチスの強制収容所での体験と
内観を綴った不朽の名作です。

「苦しむ人間、
 病人、瀕死の人間、死者。
 これらはすべて、数週間を
 収容所で生きた者には
 見慣れた光景になってしまい、
 心が麻痺してしまったのだ。」

そのような地獄の中で
人はどうにか希望を
持とうと、未来をイメージします。

そして、その点において
忘れられないエピソードがあります。

1. 誤った未来を信じた男の末路

あるとき、収容者の1人が
フランクルに話しかけてきました。

彼は、夢の中で、
なんでも願いを
叶えてくれるという主の
声を聴きます。

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当然、彼が尋ねたのは
収容所から解放される日付でした。

返ってきた答えは・・・

「1945年3月30日」。

しかし・・・

現実は違いました。

助けのこないことを知った
男は、重篤なせんもん状態に陥り
3月31日に、発疹チフスで死亡しました。

男は、未来のイメージを
これ以上なく鮮明に描き
本氣で願っていたはずです。

他方、フランクル本人も
生き延びるために
イメージの力を
使っていました。

ただし、そこには
ある大きな要素がありました。

2. 本当にあなたの力になる夢とは?

フランクルは
こんな未来のイメージを
持ち続けていました。

「突然、私はこうこうと
 明かりがともり、
 暖房のきいた豪華な
 大ホールの演台に
 立っていた。」

「わたしの前には坐り心地のいい
 シートにおさまって、
 熱心に耳を傾ける聴衆。」

「そして、わたしは語るのだ。

 講演のテーマは、なんと、
 強制収容所の心理学。」

「今わたしをこれほど苦しめ
 うちひしいでいるすべては
 客観化され、学問という
 一段高いところから観察され、
 描写される。」

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そしてわずかな紙切れに
速記記号で原稿を
書き続けていたのです。

「この苦しみを研究にまで
 昇華させ、共有したい!」

収容所の筆舌に尽くがたい
苦しみは、すべての収容者が
等しく味わっていました。

ほとんどの方が
もはや人生に何の期待も失い
病に打ち克てず倒れていきました。

しかし、フランクルはむしろ
人生が自分に何を期待しているか
考えるようになります。

3. 「何のため」「誰のため」が夢を強くする

それは、生き残った収容者の
多くが持っていた特性
でした。

待っている大切な家族
自分しか完成できない仕事

フランクルはこう語ります。

プレゼンテーション1

私たちは想像力という
武器を持っています。

それは未来を創造する
最高の武器となります。

しかし、それは根拠のない
楽観的な妄想や空想では
いけません。

その夢が何のために必要か
誰のために必要か。

それがイメージできたとき
夢は力に変わります。

夢は待っている人がいれば
力に変わるのですね。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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できないのは意思の弱さでは
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参考文献(P.35、123、124、129)



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