見出し画像

人生を変える1Book・3Point・1Action 電気の父 ろうそくの科学 マイケル・ファラデーの運命の物語

マイケル・ファラデー(1791年~1867年)

画像1
引用:shutterstock

「電磁誘導の法則」、
「反磁性」、「電気分解の法則」などを
発見し、科学史上最高の実験主義者と
称される科学者です。

私達の今のデジタルな生活も
ファラデーの発見なしには
成り立ちません。

そんな彼も前半生は決して
恵まれたものではありませんでした。

そこからどうステップアップしたか?
そこには1冊の本の存在がありました。

1.魔法の空間である「本屋」との出会い

ファラデーは、極貧の10人兄弟の
家庭に生まれました。そのため
12歳になれば家を出る運命にありました。

読み書き以外の学校教育は
受けていません。しかし、人一倍
好奇心が強い彼は、様々な場所にいき
自然観察をしていました。

そんなある日、本屋さんの前を
通りがかります。

当時の本屋さんは販売のみならず
本の装丁工房も兼ねていました。

一歩足を踏みいれたファラデーは
心の底から驚きます。それまで
知っていた本は「聖書」のみ。
それ以外にもこんなに本はあるのか。
ファラデーにとっては、本屋さんは
魔法の空間でした。

本屋の店主ジョージ・リーボーは
その様子をずっと見ていました。
こんなに本に畏敬の念を示すお客さんは
はじめてです。とても感銘をうけた
店主は、ファラデーに好きな本を
いくらでも読んでいいと伝えました。
そして、家族への口実用に配達の仕事を
用意してあげました。

ファラデーの感動はひとしおでした。
さらにその後、店主は「製本工見習い」
道をファラデーに紹介します。

7年間の徒弟奉公の始まります。
しかし、師匠となる店主はその後も
親切に、仕事がないときは好きに本を
読んでいいと言い続けてくれました。

2.格差を超える勇気をくれた1冊の本

恵まれた環境のなかで、
ファラデーは人一倍修行に励みながら
あらゆる本を読もうとします。

その中で出会ったのが、電気に
関する事典です。

「実験で自然の秘密を解き明かす」

ファラデーの一生の生き方が
見えてきた瞬間でした。

しかし、当時のイギリスにおいては
自然科学の研究は上流階級のものでした。

たしかにファラデーは、
科学の基礎教育しか受けていません。

失望しかけたファラデーの前に
1冊の本が入荷されました。

アイザック・ワッツの「精神性の向上」です。

いわゆる「自己修養論」です。
今で言えば、自己啓発・ビジネス書です。

読み始めたファラデーは、
みるみる情熱がわいてきました。

著者のメッセージは明確でした。
「社会階級に関係なく、誰でも学べば
人生は変えられる!」

それだけではなく、実践すれば
必ず結果がでる具体的な
アクションプランも
書かれていました。

ファラデーは何度も読み返し
どこに行くときも携帯しました。

そして、次の3つを
実践しようと決めました。

□本で実験の結果を知るだけでなく
自分で再現してみる

□本からだけでなく、教師から教わる

□学習のときは、丹念にノートをとり
それを清書して脳に刻みこむ

ファラデーは自分の決意を
店主であり師匠の
ジョージ・リーボーに伝えます。

リーボーは快く受け入れてくれ
本屋の奥に実験スペースまで
設けてくれました。

ファラデーは、手頃な公開講座を探し
科学の基礎的な教養を
身に付けようとします。

特に人気科学者ジョン・テイタムの
連続講座に出席したときは、
詳細なメモと実験器具の
スケッチをしました。

そして1年かけて、科学事典に近い
オリジナル・レジュメを作りました。

店主リーボーは愛弟子の力作に
驚き、本屋の常連客に
そのレジュメを見せ始めます。

3. 生涯のメンターとの出会い

その中にはウィリアム・ダンスという
男がいました。彼は、複雑な主題を
明確に書いたレジュメに仰天します。

そして、ファラデーを、
高名な化学者
ハンフリー・ディヴィー
連続講座に招待しました。

のちにメンターとなるディヴィーは、
電気化学の先駆者であり、
「科学の戦士」と呼ばれる実験家
でもありました。

なによりも中流階級出身で
科学の専門教育がないにも関わらず、
独学で画期的な実験を繰り返し
大物メンターの引き立ててで
「成り上がった」人物でした。

ファラデーが強いシンパシーを
感じたのは言うまでもありません。

開催場所は、上流階級しか
入れない王立研究所化学研究所室です。

画像2

ファラデーは最前列に座り、
最も熱心に講座にのぞみました。

やがて徒弟奉公7年の満了がきます。
ファラデーは師匠に感謝しつつも
製本工ではなく、科学の道にどうしても
進みたいと思っていました。

そこで、王立学士院に頼み込み、
どこの研究所のどんな仕事でも
しますと手紙をかきます。

しばらくすると、なんと
ディヴィー本人からの返信がきました。

目の負傷のため
しばらく実験録の作成や
実験準備の助手をしてくれないか
という依頼です。

この依頼の背景には、またしても
かって本屋の店先でレジュメに
感動したウィリアム・ダンスの
推薦がありました。

ディヴィーのもとでの助手時代は
厳しくも最高の学びの時代でした。

独学では学べない最新の実技指導を
毎日体験できるのですから。
やがて、自主的な研究も許され
欧州の横断実験旅行の同伴にも選ばれました。

4. 電磁誘導の法則の発見

やがて独り立ちを考え始めた
1821年9月、ファラデーは
電磁気に関する画期的な研究に
挑戦します。

水銀を入れたコップに
棒磁石を入れて固定します。

そして、水銀の中で
吊るした針金にコルクを
縛って浮かせておきます。

すると、針金に電流が流れると
コルクは磁石の周りを
回転しはじめたのです!

歴史上ではじめて、電気を使って
連続する動きを生み出すことが
できた瞬間です。

1831年、「ファラデーの電磁誘導の法則」
として発表され、現在の電気モーターの
原理の礎になります。

画像3

ファラデーは後年、クリスマレクチャーとして
毎年子供向けの公開科学講座を行いました。

その様子は「ロウソクの科学」という
本にまとめられ、世界中で愛読されています。

5. 人生を変える1Book・3Point・1Action


いかがでしたか?
ファラデーの劇的な人生の転換は
1冊の市販の自己啓発書との出会いでした。

しかし、ファラデーはただ気休めとして
本を読んだわけではありません。

3つの実践する項目を決め、
その1つを徹底的に実行したのです。

そこで制作したオリジナルレジュメが
格上の先輩に認められて、
運命が変わっていったのです。

あなたも試してみてください。
そこから誰にも負けない強みが見つかり
運命が変わっていきますよ!

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

こうした1Book・3Point・1Actionを身に付けて
2022年から偉大な成長をとげる方法が
4C速読・読書法です。興味のある方は
こちらのオンラインセミナーにお越しください。

上のバナーをクリックしてください

ヴォルテックスLINEチャンネル、始動

はじめましての方も
すでに望月俊孝の
公式LINEやFB、メルマガに
ご登録いただいている方も必見!

毎日更新おすすめ記事
最新イベント情報
不定期Lineライブ配信!

ご登録は【10秒】で完了です
【登録後、プレゼントをお届け】

参考文献(P.138~146)




この記事が参加している募集

探究学習がすき

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?