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【宝地図の科学9】自己実現は自転車と同じ。言葉とイメージの両輪で前に進める

こんにちは。
「魔法の宝地図」著者の望月俊孝です。

1.世の中、言葉にしない方が良いこともある

1990年、ワシントン大学の心理学教授
ジョナサン・シューラーらはこんな
タイトルの論文を発表しました。

プレゼンテーション1

何やら面白そうですよね。

そこにはこんな実験が
掲載されています。

大学生30人を集めて、
工具店のペンキ売り場に
あるような色見本から1つの色を5秒間
見て、記憶してもらいます。

その後、3つのグループにわけ
30秒間、次の作業をしてもらいました。

Aグループ

見た色を言葉で表現し
できるだけ詳細に書いてもらう。

Bグループ

見た色を鮮明に頭のなかで
イメージしてもらう。

Cグループ

見た色のことはわきにおいて
とりあえずアメリカに関することを
たくさん書き出してもらう。

その後で、最初に見せた色を含む
6種類の色見本をみせて、最初に見た
色を選んでもらいます。

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研究チームは、赤・青・緑の3色について
それぞれ同様のテストをしました。

とはいえ、たった30秒前に見た色です。
ほぼ全員が正解するはずですよね。

しかし、結果は驚きのものでした。

3色の実験を経た正解識別率の平均は・・・

言語化して憶えたAグループ
 → 【33%】
頭の中で視覚化して憶えたBグループ
 → 【64%】
無関係のことをしたCグループ
 → 【73%】

一番熱心にしっかり憶えていそうな
言語化したAグループが一番、間違えて
憶えていたのです!

たった30秒前にみた色にも関わらず。

では、Aグループが熱心に記憶していたのは
何だったのでしょうか?

それは、目にした経験そのものではなく
経験について浮かんだ自分の言葉の内容
だったのです!

2.過去の記憶は言葉にすると歪んでしまう

この現象は、「言語隠蔽効果」と呼ばれ
以降、様々な分野で論じられました。

たとえば、犯行の目撃証言です。

目撃した犯人の顔の特徴を
司法関係者に言葉で証言します。
それから犯人の顔を複数の候補から
選んでもらうと、全く違う人の顔を
選んでしまう可能性が高いのです!

恐ろしいですよね。

2015年に、名古屋大学大学院環境学研究科の
波多野文氏をはじめとする研究グループは
世界で初めてコンピュータを使って、
この現象を再現しました。

その結果、言語隠蔽効果は、言語によって
対象物(実験では顔)の記憶そのものが
歪められている
ことが原因だと分かりました。

これらの実験で分かることは
「言葉」では過去の事実を
再現しきれないことです。

画像5

言葉はあまりに便利です。
世の中のすべてのものは「言葉」で
表現されています。
そして、教育の場では、共通言語が
今日も教えられています。

でも「言葉」には限界があります。

あくまで事象を抽象化した短い要約
過ぎません。

映画でいえばパンフレットの解説です。
それだけをどんなに読み込んでも
その映画を鑑賞したことにはなりません。

では、言葉は無力なのでしょうか?
そんなことはありません。

実は、言葉は、過去の再現ではなく、
新しいものを創造する行為なのです。

経験を言葉にすることで、
新しい発想や概念が生まれます。
それを受け取った人は、その瞬間
また新しいものを生み出します。

3.「言葉」と「イメージ」の両輪を回そう

だからこそ私達に必要なのは
「言葉」と「イメージ」の両輪です。

「イメージ」は「イメージ」のままで
とらえることで、再現性・正確性が
増します。そこから新しい未来に
つなげるために「言葉」を使うのです。

そして、あなたに朗報です。

「宝地図」という自己実現メソッドは、
最も楽しく最もカンタンに
あなたの中にある両輪を
フル回転させることができます。

将来の理想の自分をあらわす
写真や絵をコルクボードや模造紙に
貼り、「イメージ」の輪を回転させます。

そして、そこに文字で説明書きや
期限、励みになる言葉を書き入れ
「言葉」の輪を回転させます。

だからこそ、宝地図を作ると
物事が鮮明にとらえられ
チャンスに気づき、同じことをしても
成果が変わっていくのです。

こうした理論を知ってからだと
宝地図の効果は10倍違ってきます。
さらに知りたい方は、こちらの
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直接あなたに語りかけます。
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ぜひご活用くださいね。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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