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生まれて7時間後の赤ちゃんもやっている!人の人生は、「マネし合い」。


2019年、1冊の本が
大ベストセラーになりました。

非行少年の認知の問題にせまり
大きな反響を呼びました。

その中で教育者として
忘れられないエピソードがあります。

作者の宮口幸治先生が矯正施設内で
知能トレーニングの授業をしました。

しかし、当の少年たちは
「こんなの意味がない!」
妨害をはじめます。

ついには匙をなげかけた先生は
「ではかわりにやってくれ!」と
教壇を譲りました。先生の苦労を
感じてもらうためです。

しかし、それにより少年たちの目が
輝きだし、我先にと教壇で
問題を解き始めたのです。

彼らにとっては、
「人に教える立場に立つこと」は
「意味のある」ことだったのです。

では、その意味とは
一体何でしょうか?

1. 人は生まれた直後から、人を真似する

1983年、ワシントン大学の
アンドリュー・N・メルツォフは
衝撃的な研究を発表しました。

生後わずか7時間~71時間の新生児に
大人が「口を開ける」、
「舌をだす」などの
ジェスチャーをしたところ、
新生児はあきらかにその真似を
しました。

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模倣は、このように人間が
生れながらもつ大切な本能です。

赤ちゃんは生まれた場所で
生きなければなりません。
そのためには、すでにその場所で
生きている大人を真似るしかありません。

2. 人は1歳半の頃から、過剰模倣をはじめる

そのために、幼児の「真似る力」は
どんどん上達していきます。

しかし、ある時期をさかいに
そこに変化がおとずれます。

2006年、クイーンズランド大学の
マーク・ニールセンは、興味深い
実験を発表しました。

生後12ヶ月の幼児と
生後18ヶ月の幼児に
箱を開ける作業のお手本をみせ
真似をしてもらいます。

この時、お手本を見せる側は
まず「手」で開ける動作を3回行い、
それでは箱が開かないことを
見てもらいます。
その後で、「物」を使い
じっさいに箱を開けてみせます。

言うまでもなく、箱を開ける方法の正解は
「手」ではなく、「物」を使うことです。

そして、普通に考えれば、
生後12ヶ月の幼児よりも
生後18ヶ月の幼児の方が
よりモノマネが上手いようにみえます。

しかし、結果は面白いものでした。

なんと、生後18ヶ月の幼児は、
生後12ヶ月の幼児よりも
【34%】も多く、あえて「物」ではなく
「手」を使って開けようとしたのです。

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目的達成という点からみれば
退化しているようにも見えますね。

実は、これには理由があります。

生後12ヶ月の幼児は、「自分が開ける」
という結果を
目指していました。
一方、より成長した生後18ヶ月の幼児は
「目の前の人と経験を共有する」ことを
目指していたと思われます。

より仲良くなるためだけに
たとえズレていても、
相手の真似っこをする。
そんな社会的な遊びの精神が
芽生えはじめているのです。

こうした現象を「過剰模倣」といいます。

3. 2歳児は、親しい人のために頑張りたくなる!

さらに面白い話は続きます。

今度は生後18ヶ月の幼児と
生後24ヶ月の幼児に
実験助手が箱を開ける作業を
見てもらい、真似てもらいます。

この時、実験助手は
次の2つの態度をとりました。

A群 親しく接する

こちらはテスト前に一緒に遊び
テスト時も一緒についていきます。

B群 ドライに接する

こちらは一切の事前接触はなく
テスト時もほとんど目を合わせません。

結果として、親しく触れ合った
A群の幼児はドライな対応をされた
B群の幼児よりも数多くの箱を開きました
(18ヶ月の幼児の場合は25%増し)
(24ヶ月の幼児の場合は64%増し)

すなわち、ただ真似るだけではなく
社会的に親しくしてくれた人を真似して
がんばりたいと思うのです。

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4. 人は模倣されると、社会的絆ができる

こうした変形的な模倣を
続けていくと、最終的に
何が待っているのでしょうか?

答えは、立場の逆転です。

自らが模倣されるお手本として
より小さい子に教えはじめるのです。

この現象は世界共通です。

2002年、ハワイ大学の
アシュリー・メイナードは
南米のマヤ族の現地調査において
4歳になると、子どもは幼児の兄弟に
率先して教えはじめ、8歳になると
伝え返しや誘導などの「レッスン」を
行う
ことを確認しました。

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模倣される側は手本です。
社会的にふさわしいふるまいが
期待されます。

だからこそ「教えること」
「模範となること」以上に
社会性(何かの一員となる帰属意識)を
つける方法はありません。

何かを学んだらそれを
復習がてら誰かに共有してみましょう。
もしあなたが先生の立場であれば
講座内で受講者同士が学びをシェアする
話し合いの時間を簡単でもいいので
もちましょう。

それにより、その学びの集団への
帰属意識が生まれ、根強い自信に
変わっていきますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

もちろん大人になっても
「真似っこ」は必要です。
そこで役立つのが「読書会」です。
1つの本の著者の思考をたどり
それを自分の意見として
アウトプットする。
ただの良書の輪読会にとどまらない
そうしたアクティブな「読書会」には
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