「やらなければいけないことが多くて
時間が足りない！」

世界中の人の悩みです。
かって、4大陸で時間管理のストレスを
研究したダニエル・S・ハマーメシュらは
これを「時間飢餓」と命名しました。

しかし、2020年、この飢餓は
思わぬ方向で解消に向かいました。
コロナ禍の「外出自粛」です。

職場にも遊びにも行けない私たちは、
一気に時間を持て余す飽食者になりました。

ある意味、夢が叶ったのかもしれません。
でも、これは幸せなことなのでしょうか？

1.自由時間は、2～3時間が一番幸せ？

2021年、ウォールトン大学の
マリッサ・A・シャリフらの
研究チームはとても面白い
研究を発表しました。

研究チームは、まず過去の
米国の時間意識調査をもとに
個人が自由に使える時間の量と
幸福感の関係性を調査しました。

この調査では、21,736人を対象に
参加前の24時間でしていたことを
詳細に説明してもらったものです。

特に自分の楽しみに自由に使える
裁量時間と、その時に感じていた
主観的な幸福度を10段階でたずねた
データを分析しました。

結果は次のようなものでした。

▲下記参考論文より引用、投稿者翻訳・加工

赤い棒グラブ部分をご覧ください、
なんと自由裁量時間は
2時間程度のときが最も幸福度を
感じていたのです。

さらにそれは5時間を超えると、
あきらかに時間を持て余したのか、
幸福度は下がる一方でした。

2.自由時間は、「長さ」よりも「目的意識」が大事

研究チームは、さらにこんな
オンライン実験をしました。

4,046名の参加者の協力のもと
次の2つの状況を詳細にイメージ
してもらいました。

A群　自由時間が多い

人生のある6ヶ月間、
毎日【7時間】の自由時間がある

B群　自由時間が中程度

人生の6ヶ月間、
毎日【3.5時間】の自由時間がある

更には、次の2つの条件も加えます。

条件1　その自由時間を【生産的に】過ごす

その自由時間を無駄にせず
価値あること、役立つことに使い
充実させたとイメージします。

条件2　その自由時間を【非生産的に】過ごす

その上で7段階で幸せ感を
評価してもらいます。

結果は次のようなものでした。

どうやら、自由裁量時間が長い場合でも
目的をもって生産的に過ごせば
幸福度はあまり下がらないで済むようです。

3.幸せに自由をすごすための3要素

結局は、どれくらい休めばいいかではなく
いかに生産的に休むかなのです。

「休み方」を知らなければ、
いざ待望の自由時間をすごしても
苦痛になるだけです。

では、幸福度を下げないためには
どのように生産的に自由時間を
過ごせばいいのでしょうか？

研究チームは以下の3つの要素を
上げています。

こんな要素がそろった趣味や活動に
従事するのが、幸せを感じられる
自由時間の過ごし方なのです。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

これまでの計画術は
自由な隙間時間を
なんとか見つけるための
ものでした。
しかし、大幅に自由裁量時間が
増えた私たちに必要なのは
本稿でもみたような「活かし方」です。
そんな自分の時間のデザインする
方法を知りたい方は、こちらの
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