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「とりあえず」「なんとなく」の学習が通じるのは赤ちゃんまで!脳から見た大人の学習に必要なただ1つの問いかけ

2002年、スタニスラス・ドゥアンヌらの
研究チームは世界初の研究を発表しました。

生後2ヶ月の赤ちゃんの
脳の働きをMRIで画像化したのです。

特製ベビーベットで気持ちよく
寝たままの赤ちゃんの脳の様子は
科学者たちを驚かせました。

1.  赤ちゃんは本物の学習マシンだ

なんと母国語の文章を聞くと
赤ちゃんの脳は成人と全く同じ
部位が活性化したのです!

聴覚野からはじまり、
前側側頭葉からブローカ野まで。
音声から語彙をみつけ、その
意味を探る一連の回路がすでに
備わっていました。

スタニスラスはこう断言します。

プレゼンテーション1

生後1歳から2歳までの期間は
「感受期」と呼ばれ、脳の感覚領域の
可塑性がピークを迎えます。

脳は「ニューロン」と呼ばれる
神経細胞によってできており、
その結合部を「シナプス」と言います。

「シナプス」では、電気信号を
化学物質に変えて、
脳の情報を伝達しています。
そして、赤ちゃんの「シナプス」は
成人と比べ、2倍の密度に達しています。
つまり、何でも過剰なまでに
頭に入れることができ、しかも
それ以降恒久的に頭に残すことができます。

その一例として、
生後1年目までの赤ちゃんは
あらゆる言語の音素を区別できます。
(それ以降では「訛り」が出てしまいます)

2. 脳のボーナス時期が早くに終わる理由

いかがですか?
「ずっと感受期であればいいのに」と
思われるかもしれません。

残念ながら、エネルギーコストの点もあり
こうしたボーナス時期は
早々終わってしまいます。
(脳は体重の3%の重さにも関わらず
 ニューロンのやり取りのための内外の
 膜の電界を一定に維持するために、
 身体の総エネルギーの【17%】を
 日々消費しています!

とはいえ、良いお知らせもあります。
「3つ子の魂百まで」といいますが
実際には高次の皮質領野は、
生涯に渡りその能力を保っています。

だからこそ、大人になってからも
楽器や語学を身につけることは可能です。

3.  まず、「何を知りたいか」を知ろう

その時に気をつけるべきことを
スタニスラスは教えてくれます。

プレゼンテーション1

すなわち、大人の私たちの脳は
「なんとなく」や「とりあえず」の
学習は受け付けないのです。

「自分は何を知りたいのか?」
「学ぶことで何に活かしたいのか?」

学習前にそうした目的や仮説を
用意しておくことで、はじめて
わずかな変化に気づくことができるのです。

「まず何を知りたいかを知る」
この姿勢が身につけば、
いくつになっても
あなたの脳は学び
成長し続けてくれますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

こうした「加速学習」を
最も手軽に習得できるのが
「速読」です。ただし、単なる
眼筋のトレーニングだけでなく
こうした脳のトリセツも知る
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参考文献A(P.105,106,146,147,155,158,159)
参考文献B(P44)




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