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天才メスチンパンジーが教えてくれる大人の学習と仕事の極意

「数字が苦手」「長文は苦手」
大人になってもよくある悩みです。

残念なことに学生の頃に、
学習の「面白さ」と「大切さ」を
教えてもらった方は多くはありません。

でも大丈夫です。
本日は、天才チンパンジーがその点を教えてくれます。

1. 分数ができる天才チンパンジーのおやつ実験

1995年 オハイオ州立大学の
サラ・T・ボイセンらの研究チームは
とてもおもしろい研究を発表しました。

2頭のメスチンパンジー(サラ・シバ)に
おやつのキャンディーを選ぶ
算数問題をやってもらいます。

チンパンジーは実は数的能力に長けています。
実験に参加したサラとシバは訓練により
なんと分数まで理解していました。

テストは1頭ずつ行われます。

彼女の前にはたくさんのおやつが乗ったトレイと
少ししか(1こ)しか乗っていないトレイが
置かれ、どちらかを指差し選んでもらいます。

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このテストは面白いものです。
なんと選んだ方のお皿は、
もう1頭のチンパンジーに渡ってしまい、
自分には選ばなかったお皿が
まわってくるのです。

おやつがいっぱい欲しくて、たくさんのった
お皿を指差したチンパンジーは戸惑います。
とはいえ、ルールは単純です。
あえて、のっているおやつの数が少ないお皿を
指差すのが最適戦略でした。

しかし、これが困難でした。
各々96回のチャレンジのうち、サラが
最適戦略を選んだ回数は47回(49%)
シバの場合は、33回(34%)でした。

2. 数字で判断したらチンパンジーは最適戦略をとった!

研究チームは、もう1つの試みをしました。

より算数が得意なシバに
おやつの実物の代わりに
置かれたおやつの個数を書いたカードに差し替えた
バージョンもくわえました。

前半開催分は、実物のキャンディをお皿にのせ
後半開催分は、個数を書いたカードをお皿にのせました。

結果は次のとおりでした。

プレゼンテーション1

なんと実物から離れた抽象的な数字で
判断すると、チンパンジーは最適な選択が
できるようになったのです。

3.「具体化」と「抽象化」の行き来が大人の人生

研究チームは次のように分析しています。

プレゼンテーション1

たしかに「餌」の影響は絶大です。
でも、これは人間だって同じです。

少し考えれば、なんか違うと思っても
とりあえず目の前の現象に
引っ張られてしまうのです。

「目の前のことに集中する」「現場思考」
「ありのままを見る」といえばカッコいいです。

しかし、本実験でも分かるように
それは時として最適から程遠いものを
選んでしまうのです。

そこで我々が類人猿の昔から使ってきたのが
「抽象化」「記号化」という方法でした。

あえて実物を概念化して、一般化する。
文字や数字が代表例です。

そして、そのおかげで健全に未来を判断できます。
スコアボードがないスポーツはありませんし、
財務諸表がない経営はありえません。

大人の学習とは、凝縮です。
具体的なものを抽象化することです。

大人の仕事とは、解凍です。
抽象化したものを具体化することです。

人生でつまずいたら、
本日のチンパンジーさんを思い出してください。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

では、どうすれば「抽象化」と「具体化」の
行き来のトレーニングができるのでしょうか?
最も簡単で早い方法が「読書」「速読」です。
ただし、単なる目のトレーニングでは足りません。
この手法に興味のある方は、こちらの
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