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「正しいから、やる」から「やりたいから、やる」へ。自己イメージに囚われる現在人への処方箋

”Honestly, why are you driving a BMW?”
ぶっちゃけ、なんでBMWに乗ってるの?

2004年、スウェーデンの
イェーテボリ大学の研究チームが
発表した論文です。

この刺激的なタイトルの論文は
現在に生きる私達の行動動機について
とても考えさせてくれます。

1. クルマを買った理由の本音と建前

研究チームは、18歳~65歳の1,300人に
車のドライバーに、購入の際に最も
重視した車の特性を聞きました。

同時に、83人の経験豊かな
カーディーラーにも、彼らから見た
お客様の購入の決め手
を聞きました。

比べるとこんな感じです。

車購入動機環境は?

特に目を引くのが最下段の
自動車の「環境への配慮」です。

購入者は割と重視していたと
思い込んでいましたが、
カーディーラーから客観的にみたら
実際はほぼ話題にしていなかったのです。

2. 人は良い自己イメージを保つために現実を曲げる


なぜこんなことが起きるのでしょうか?
研究チームは次のように述べています。

車購入動機環境は?

環境への配慮は、ずいぶん前から
デキる大人の嗜みとされてきました。

自動車のCMでも
ECOな走りが強調されています。

すると人は自分も
「責任あるデキる大人」という
セルフイメージを持ちたいため、
いざ車を購入するときは、環境への配慮を
重視したつもりでした。

しかし、実際のところは
「見た目」や「ステータス」などを
自分が思っている以上に、買う決め手に
していたのです。

3. 「正しいからやる」から「やりたいからやる」へ

いかがですか?
不合理で面白い人間の心理です。

「自分は良い人間として見られたい」
「デキる大人として見られたい」

そんな自己イメージへの欲求は、
しばしば私達が本来持っていた
嗜好の解釈に影響を与えています。

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そのため「やりたいからやる」が
「正しいからやる」にすり替わり、
本実験のような自分が思っている動機と
実際の動機に齟齬が生じるのです。

この齟齬が続くと、
「やりたいことが分からない」
という苦しみに始まります。

承認欲求自体は悪いことではありません。
でも、その前に必要なのは
「本当に欲しいもの」を常に忘れないことです。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

あなたの「正しい」は何でしょうか?
それをほめて認めてくれる方は誰ですか?
「やりたいからやる」あなたになるためには
まずはその正体を突き止める必要があります。

あなたの歴史をさかのぼり、その原点を
知りたい方はこちらのオンラインセミナーが
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