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持つべきは、「目的地を問い直してくれる仲間」

おはようございます。
「魔法の宝地図」著者の望月俊孝です。

1.この話、聞いたことありますか?

ビジネスや自己啓発の世界には
多くの気づきを与えてくれる
寓話があります。

そのなかでも何度も引用されるのが
こちらの小話です。

プレゼンテーション1

1)ニューヨークで成功した
 銀行家が、ギリシアで休暇中に
 現地の漁師と話しました。
2)漁師のビジネスの話を詳しく聞いた
 銀行家は漁師のビジネスを大きくする
 方法を思いつき、勢いこんで話します。

 しかし・・・

 漁師は表情を変えずに
 こう聞き返してきます。

漁師:「それをやって何の得があるんですか?」
3)慌てて銀行家はこう答えます。

 銀行家:
「ニューヨークで一儲けしたあと
 引退できて、ギリシアあたりで
 のんびり魚釣りでもしても
 暮らせるようになれるさ」
     
 漁師は笑って言いました。

漁師:
「私は今でもそんな暮らしをしていますよ」


語り手により舞台設定やセリフに
脚色はありますが、
筋はこんな感じです。

いかがでしたか?

私たちは、
「手段」と「目的」を混同し
いつのまにか人生を遠回りしがちです。

この小話はそんな私たちに
軽妙に気づきを与えてくれます。

さて、面白いのはここからです。

実は、この話には
もっとスケールの大きい
別バージョンが大昔からあったのです。

2. 「漁師と銀行家」の元ネタ
「ピュロス王とキネアス」


紀元前3世紀にピュロス王と
いう野心家の戦争好きな
王様がいました。

イタリア征服を目指すこの王に
忠臣キネアスは
こう問いかけます。

「なぜ左様なことをなされるのですか?」

以下、問答が続きます。

ピュロス王:
「イタリアの支配者になるためだ」
キネアス:
「なった後はどうされますか?」
ピュロス王:
「ガリア、そしてスペインにいく」
キネアス:
「そのあとは?」
ピュロス王:
「いよいよアフリカを征服する
 最後はゆっくりする」

それを聞いたキネアスは答えます。

キネアス:
「ゆっくりすることなら今でも
 できるのではありませんか?
 なぜ無用な危険を?」

3. 持つべきは、「目的地を問い直してくれる仲間」


いかがでしたか?

こうした伝承が2,000年以上も
残る背景には、「目的」と「手段」
取り違えながらビジョンを描いてしまう
人間の特質があるようです。

つい動く範囲を広げ、
所有するものを
増やそうとしてしまう。

しかし、その先には必ず
疲労や齟齬が待っています。

では、どうすればいいのでしょうか?

大切なことは「何のために」
という目的です。


もちろん自分でたえず
確認するのは大変なことです。

だからこそ、前述した小話の
「漁師」や「忠臣キネアス」のような
目的を問い直してくれる存在が
必要なのです。

それにより、人生の大きなムダや
浪費をなくすことができるでしょう。

目的地を問い直してくれる仲間

これこそが私たちが最後まで
所有すべきものですね。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

本日の参考文献(P.265~266)参照
感謝いたします。
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