見出し画像

こんにちは
「魔法の宝地図」著者の望月俊孝です。

1.あと6秒後に出てくるはずの真実

20世紀の終わりの1999年に
こんな面白いタイトルの論文がありました。

「患者さんの懸念事項を受け止めること
 私達(医者)はできるようになったか?」

ロチェスター大学メディカルセンターの
医師ハワード・ベックマンによる研究です。

病院に来た患者さんは、
診断にあたるお医者さんに
自分の心身の気になるところを伝えます。

この研究は、それを十分に
伝え切ったと思えるまでの時間と
お医者さんが待ちきれずに
口をはさんでしまうまでの時間を
比較したものです。

面白いですよね。

264名の患者さんに対して、
29名の内科医さんが
診療所で問診をおこないます。

結果は衝撃的でした。

199件の問診のなかで、患者さんが
十分に懸念点を伝え切ったと
明言したのはわずか【28%】

経験豊かなお医者さんは、
最初のうちはだまって
患者さんの話を聴いていても、
平均23.1秒後には口をはさみます。

過去の経験から、そこまでで
診断は下せるのでしょう。

でも面白いのはここからです。

患者さんが懸念事項をすべて
伝え切ったと感じられた
話す時間の長さは平均29秒でした。

画像4

そうです!

まだ6秒分、情報は伝えられていないのです。

そして、人は話しながら
頭のなかを整理します。

ですから最後の6秒は、
最も伝えたい部分が
出てくる可能性が高いのです。

でもその前に、お医者さんから
何か言われれば、伝える気も
しぼむというもの。

お医者さんにとっても
患者さんにとっても
あまりに大きな損失ですよね。

2.あと少しの沈黙が答えを教えてくれる

あと少し沈黙を守り、耳を傾けること

それは全貌に近づく
最も速い手段であり
事前に過ちを避けるための
最も賢い手段です。

オーストラリアのアボリジニには
「dadirri(ダディリ)」という風習があります。

画像3

私達はとにかく「沈黙」を恐れ
早急に「答え」を探そうとします。

もっといえば「答え」を
作り出そうとします。

でも、それにより
多くの真実が遠のき
変容の機会が失われています。

あと少し(ほんの6秒)でも
沈黙して、相手の言葉に
ただ耳を傾けましょう。

すると、想像もしなかった
真実に出会えるはずです。

3.大人の授業は「聴く」を学ぼう

とはいえ、残念なことに
学校や会社では「読み・書き」は
習っても、「聴く」ことは
習いません。

「聴く」とは
ただ話さないことではありません。

相手と自分との間にある
今は見えない答えを共に探す
最も創造的な行為です。

そんな本当の「聴く」を体験し
人生で活かしたい方は
こんな機会をご用意しました。

7年間のべ2,500名と面談し
500名のカウンセラーを
育成してきた神戸正博が
豊かな「聴く」の世界に
あなたをご案内します。

▼ 詳細はバナーをクリックしてください。

画像2

ヴォルテックスLINEチャンネル、始動

はじめましての方も
すでに望月俊孝の
公式LINEやFB、メルマガに
ご登録いただいている方も必見!

毎日更新おすすめ記事
最新イベント情報
不定期Lineライブ配信!

ご登録は【10秒】で完了です
【登録後、プレゼントをお届け】

公式LINE

参照論文
参考文献(P.218~222)





みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?