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人は「すごい!」よりも「すごいらしい・・・」で動く 18世紀フランスである野菜を普及させたインフルエンサー戦略とは?

質問です。
もし、あなたが新しいお野菜の
 セールスを任されたらどうしますか?

その野菜のレシピを紹介する
生産者の物語を届ける
ゆるキャラ化してアイコンにする

すべて正解です。

にも関わらず、そのお野菜が
『悪魔の野菜』という
噂がたってしまったら
どうしますか?

1. じゃがいもが「悪魔の野菜」扱いされた理由

18世紀のフランスの薬剤師
アオーギュスタン・パルマンティエは
まさにそんな問題に直面していました。

彼のお題は、こちらでした。

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そう、「じゃがいも」です。

パルマンティエがじゃがいもに出会ったは
プロイセンとの戦い(七年戦争)で
捕虜になったときでした。

5回の捕虜経験中の食事はいつもそれ。
にも関わらず、なんと平時よりも
健康になっていたのです!

アンデス高地生まれのじゃがいもは
痩せた土地でも育ちます。
おまけに地中深くにはえるため
強奪される心配もありません。
もちろん栄養も抜群です。

「これはフランスの飢饉の救世主だ」
パルマンティエは、
じゃがいもの伝道師になります。

とはいえ、その普及は進みませんでした。
フランス国民はこのお役立ち野菜を
「悪魔の野菜」と呼んだのです。
理由は1つ。

聖書に書かれていないから

でも、ご安心ください。
実は、パルマンティエは
素晴らしいマーケティング脳
もっていたのです。

2. 18世紀のインフルエンサー作戦&フリー作戦

パルマンティエは次の3つの作戦を
打ちました。

作戦1

当時の王妃は、かの有名な
マリー・アントワネットです。
パルマンティエは、じゃがいものの花
髪飾りとして贈呈しました。

画像2

これによりヴェルサイユ宮殿では
一躍「じゃがいも」が話題になります。

「花より実をとる」といいますが
「実をとってもらうために
 まず花を見せた」
です。

作戦2

もちろん最終的には
食べてもらう必要があります。
「試食会」はかかせません。

パルマンティエは、たびたび
気鋭の知識人を招いては
じゃがいも料理の夕食会をしました。

いわば「インフルエンサー戦略」です。
客人の中には、
のちに「アメリカ建国の父」と呼ばれる
ベンジャミン・フランクリンもいました。

作戦3

最も賢明なのが3つ目です。

パルマンティエは、自分が努力せず
他人がかってにコンテンツを
広めてくれる手法
を知っていました。

まず、パリのはずれに
じゃがいも畑を作ります。
そこには昼間は厳重な警護をしきました。

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その様子は、たちまち一般人の間で
話題になります。
「『じゃがいも』とやらは
よほど価値があるのだろう」

すると、夜間に、こっそりじゃがいもを
盗もうとする輩もあらわれます。
しかし、そういう時に限って
護衛はタイミング良くいなくなります。

良いものはなかなか広まりません。
しかし、刺激的で後ろめたいもの
何もしなくても広まります。

後のパリ・コミューンの統治下では
「じゃがいも」は主食の地位に
躍り出ていました。

3. 人は「すごい」より「すごいらしい」に集まる

いかがでしたか?

人は価値を感じるからこそ
商品を購入します。
では、価値とは何でしょうか?

「機能」?「保証」?
でも、そのありがたみは
使った後にしかわかりません。
セールスの難しさはここにあります。

そんなときは、本日の話を
思い出してください。

何やらスゴい人たちが使っている
何やら最先端の人たちが話題にしている
何やら厳重に情報がかくされている

そんな限定性と秘匿性に満ちた
何やらすごいらしい」雰囲気があれば
人は勝手に欲しくなってしまうのです。

画像7

「いつでも歓迎」よりも
「間もなく公開停止」の方が
同じものでも価値を感じしまうのです。

もし、あなたのコンテンツが
オンリーワンの妥協できないものの時は
ぜひこの手法を使ってみてください。

□著名人に推薦コメントをもらう
□少人数のモニターを集めて
 あえて【満席】の連続をみせる
□0 円kindle出版などで
勝手に見てもらう仕組みをつくる

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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参考文献(P.134~139)




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