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こんばんは!
「夢を叶える宝地図」著者の望月俊孝です。

ある日、あなたもとに
こんな電話がかかってきます。

「あなたは10人のプレイヤーの1人です」

声の主は続けます。

「あなたに毎日1,000円さしあげます。
 これは好きに使っても構いません。」
「もしくは共通基金に
 預けることもできます。
 預けたお金は5倍に増え、
 その晩に10人のプレイヤー全員に
 均等に分配されます。」
「なお、あなた以外の
 プレイヤーが誰であるかは
 教えられません。」

経済心理学で有名な「公共財ゲーム」の
はじまりです。

さて、このゲームに挑戦するとしたら
あなたはどうしますか?

1. ユートピアは長くは続かない

初日、プレイヤーは決まって
1,000円を共通基金に寄付します。

10人から1,000円集めると
合計10,000円。

5倍になると5万円になり、10人に
均等に分配されれば、1人5,000円が
手に入ることになります。

すなわち1,000円寄付したことで
5,000円になって返ってきたのです。

まさに
「与え得ることは受け取ること」

リスクなく全員が豊かになれる
ユートピアです。

これを【良い均衡】といいます。

しかし、こうした平和は
残念ながら長くはありません。

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しばらくすると、1人が1,000円の寄付を
拒むようになります。

その日の共通基金に集まった額は
合計9,000円に減少します。

これを5倍にすると45,000円になり、
10人で割ると1人が受け取れる額は、
4,500円です。

もっとも、1,000円を
寄付しなかった人だけは
それも合わせて、
5,500円持っていることになります。

こうした「裏切り」行為は、
他のプレイヤーもすぐに気づきます

もっとも他のプレイヤーが
誰かはわからないので
どうすることもできません。

さてその翌日、どんなことが
起きるのでしょうか?

2.滑りやすい下り坂はあるけれど
 上りやすい上り坂はない

なんと翌日は・・・

誰も1,000円を寄付しないのです!

当然、共通基金には一銭も入らないので
プレイヤーは自分が
にぎりしめた1,000円しか
お金を受け取ることはできません。

これを【悪い均衡】といいます。

その後、誰かが思い直して
1,000円寄付したとしても
その翌日はまた誰も
寄付しなくなってしまうのです。

人はいったん、ネガティブな方向に
向かってしまうと、そちらの均衡を
保つために行動しやすいのです。

行動経済学の第一人者
ダン・アリエリーは
この現象を端的に表現しています。

「滑りやすい下り坂はあるけれど、
 上りやすい上り坂はない。」

3.最後は「みんなのため」が勝つ

短期的な「自分のため」に向かうと
最終的には、必ず「損失」として
返ってきます。

逆に長期的な「みんなのため」は、
最終的には、必ず「豊かさ」として
返ってきます。

いずれも予想以上に早く。

もちろん人間だれしも弱いものです。
だからこそ僕はこう思うようにしています。

もし今自分が豊かさを感じられているならば
それはどこかの誰かが「みんなのために」
行動してくれたからだ。

そう感じるとまた違う誰かに
「恩返し」をしてくなりますね。

本日もお読みいただきありがとうございます。
またメッセージしますね。

本日の参考文献(P.42~45参照)。感謝します!
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