ハーバードビジネススクール教授
ローラ・ファン。

40歳未満のビジネススクール教授
ベスト40にも選出された若き天才です。

彼女のユニークな授業の1つに
こんなものがあります。

「5ドルをあげるので
　起業をして、必ず利益を上げてください。
　次回の授業で報告発表してもらいます。」

1.  元手580円で何の商売をしますか？

元手はたった約580円。
あなたならば何をしますか？

困ったのは優秀な学生たちも同じです。
せいぜい浮かぶのはこの程度。

・5ドルで「スポンジ」や「洗剤」を買って
　洗車サービスをする

・5ドルでフリーマーケットに出展する

・5ドルで材料を買って、お菓子を販売する

するとどんなに頑張っても
売上は400～500ドル程度です。

しかし、稀にその10倍以上を
稼ぐチームが出現します。

彼らには、ある共通点がありました。

それは、もらった5ドルを
全く使わなかったチームでした。

一体彼らはどのようにビジネスを
始めたのでしょうか？

2.「時間」という資産

あるチームは、自分達の本当の元手は
「5ドル」ではなく、次回の授業での
発表時間であると考えました。

そこで季節労働者の
アルバイトを募集している
企業に対して、その時間に
求人CMを流す権利を販売したのです。

3.  「個性」という資産

あるチームは、自分達の本当の元手は
「5ドル」ではなく、自分達の特技や
得意な所であると考えました。

そこで各メンバーが自分の特技を
教えるワークショップを開催する
ことにしました。

自分のiphoneで手作りの動画CMを
作り、知人にシェアしてもらいました。

参加料は1人20ドル。
結果として20人以上の生徒
が集まりました。

4.  「空間」という資産

あるチームは、自分達の本当の元手は
「5ドル」ではなく、大学のキャンパスの
中庭を自由に使えることだと考えました。

そこで、学生相手に自転車の空気圧を
無料で調べて、もしタイヤの空気が
抜けていたら1ドルで入れるという
サービスをしました。

空気を入れること自体は
ガソリンスタンドに行けば
無料でやってくれます。

でも面倒くさがった学生たちは
次々と1ドルで空気入れを頼みました。
（途中から申し訳無さを感じて）
（寄付に切り替えたところ）
（ますますお金が集まったそうです）

5.　あなたが持っているお金を超える3つの資源

いかがでしたか？
とてもユニークなお話ですよね。

ローラ・ファンは本授業の教訓を
次のように述べています。

本授業でいえば、5ドルを渡されたら
無意識に5ドルの中で何かを
しなければならないと
自分から考えてしまうのです。

本来は一つの参考材料であるものを
唯一つの条件ととらえてしまうのです。

私たちはどうでしょうか？
今の収入、今の会社、今の居住地・・・
いつの間にかそれを絶対的な基準として
考えてしまっているのです。

確かにすべての人は今いる場所から
何事もスタートさせる必要があります。
目の前のことに冷静に向かうことは
大切です。

問題はその向かい方です。
私たちの使える資源は、手元に
渡されたものだけではないのです。

あなたが持つ「時間」
あなたが今いる「空間」
そしてあなたが
ここまで生きていた
人生の中での「個性」

この3つは常に使える資源なのです。

本授業を受けた生徒の1人が
次のような感想を述べました。

あなたが持つ3つの資源
（時間、空間、個性）に
注目することは、お金の
制約から離れることです。

そして自分が相手に貢献できる
価値だけにフォーカスできる
ようになるのです。

あなたが今感じている「制約」なんですか？
一旦そこから離れて、3つの資源を
見つめ直してみましょう。

いつの間にか制約は凌駕する
アイディアが生まれることでしょう。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

ではどうすれば、3つの資源に
意識が及ぶようになるのでしょうか？
一番速く安価な方法は「読書」です。
智慧の集合である本に没頭するうちに
いつの間にかあなたの意識は目の前の
日常から離れています。しかし時間が
ないのが大人です。より短時間（１５分）で
意識を広げるにはどうすればよいか？
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参考文献（P.110～118）