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人生で最初の教科書は、「お母さんの顔の表情」だった 15分で分かる感情の教科書

質問です。
『感情』ってどんな意味だと思いますか?

なかなか悩ましいですよね。
辞書的な意味ではいまいち
ピンと来ません。

2006年、発達心理学の大家
キャロル・エリス・イザード博士は、
世界的に有名な39人の感情研究の
専門家に同じ質問をしました。

さて、その答えは?

1. 感情は、誰もが持つ未来予測装置

結果は、残念ながら
共通した1つの定義は
生まれませんでした。

しかし、博士はその点は想定内でした。
そこで質問を変えて、「感情の構成要素」
についてアンケートをとりました。

最も支持が多かった項目は
次の2つでした。

プレゼンテーション1

興味のあること(接近)や
危険なこと(回避)に出会ったときに
それに気づきやすくし、過去の経験から
未来の影響を予測し、すぐに対応できる
手助けをしてくれるのが「感情」なのです。

それは、まるでSF映画のように
瞬時に過去と未来の世界をみせた上で、
現在の一歩先の行動を決断に
あなたを誘ってくれるのです。

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アメリカ心理学会の雑誌
(その名も『エモーション』!)の
元編集長であったデイヴィッド・デステノは
次のように表現しています。

プレゼンテーション1

プレゼンテーション1

「感情的」という言葉に
良い響きはありません。

しかし、「感情」を抑えたり
無視したりすることは、実は
あなたの中に眠る大きな「生きる力」を
まるごと無視していることになるのです。

2. 私たちの4つの感情が訴えていること

イザード博士によれば、
西洋の影響を受けた文化圏では
次のような感情パターンがあるそうです。

プレゼンテーション1

令和の日本に住む私たちも
納得できる部分が多ですよね。

3. 人生で最初の教科書は、「お母さんの顔の表情」

さて、私たちはこうした感情を
一体何歳ごろから
経験しているのでしょうか?

実は、「生まれた時」からなのです!

乳児研究の第一人者である
マサチューセッツ大学の
エドワード・トロニック教授は
1989年、とても大切な研究を
発表しました。

そこには、私たちが自分の気持ちを
話せるようになる前に、どんな
感情を経験していたかが分かります。

いくつか興味深い事実を
シェアしましょう。

1)人は、「喜び」と「興味」とともに
 生まれてくる

人間は生まれて間もなく
「喜び」や「興味」などの
感情を持ちます。
これは世界を知り
母親とつながる行動に不可欠なものです。

人生は行動の連続です。
「喜び」と「興味」はその動機になります。

2)人生で最初の教科書は
「お母さんの顔の表情」

生後2ヶ月くらいから
赤ちゃんは人と物を
識別できるようになります。

なにしろ、誰が「お母さん」であるか
分からなければ庇護を求める
ことができません。

さらに識別したお母さんの顔の
表情を真似ようとします。

これは、「模倣学習」の第1歩です。
人間は生涯、生き残る智慧を
周囲の模倣により学習し、また
伝達して複製していきます(ミーム理論)。

お子さんが3歳くらいになると
誰もが不思議と「おままごと」や
「ごっこ遊び」をするのも
こうした学習の1つです。

とはいえ、まだ動けず話せない赤ちゃんは
母親の顔の変化だけで、世界を
認識して、生き残らなければなりません。

人生で最初の教科書は、
「お母さんの顔の表情」です。
そしてそこに書いてあるのは「感情」です。

静かな赤ちゃんも、
お母さんが微笑めば笑顔になるように
感情を学び取り、伝え返すことを
私たちはこんなに
昔から行っているのです。

参照:博士のとても面白い表情実験がこちら

3)「怒り」を感じることが、自律の1歩

お母さんと常に一緒にいる
乳児は、基本的には
喜び・満足・興味といった
肯定的感情に満たされています。

しかし、時として、自分が望んだ
通りにならない危機が訪れます。

生後4ヶ月くらいから、
赤ちゃんはお母さんの行動が
思い通りにならないと「怒り」
感情を見せて、表情や声、しぐさで
訴えかけます。

それと同時に、赤ちゃんは
イライラを解消するために
目をそらす、自分に触れるなどの
自分を管理する調整行動を
自発的に取るようになります。

「怒り」が自立・自律の源になるのは
とてもおもしろいですよね。

4)怒りのあとに「悲しみ」が生まれる

とはいえ、いくら「怒り」を示しても
お母さんが反応してくれず、
いつまでたっても思い通りにならない
こともあります。

すると、赤ちゃんは
徐々に無気力になります。
この時の感情が「悲しみ」です。

多くの赤ちゃんは、生後10ヶ月までに
「怒り」と「悲しみ」の使い分けが
できるようになります。

4. 私たちは強烈な感情体験で、人生のルールブックを決めている

しかし、仮に長く放置されたり
同じことが続くとどうなるでしょうか?

トロニック教授は言います。

プレゼンテーション1

プレゼンテーション1

もちろん赤ちゃんが
世を儚むには、
あまりに早すぎます。

当然、お母様にもやむをえむ
事情があったはずです。

とはいえ、私たちはこうした
一時の強い感情体験から
自分が生き残るために
次の機会の対処法をあらかじめ
ルールブックのように決めているのです。

もちろん、ルールブックづくりは
その後もずっと続いてます。
他の感情体験で日々書き換わっています。

ここでの最大の問題は
多くの方はそんなルールブックを
作ったことも自覚していなければ、
どんなルールを決めたかも
忘れているのです。

もちろん、そこからくる
判断のおかげで、今日まで
生きてこれたことは歓迎すべきことです。

その反面、新しい出会いや可能性に
蓋をしてきたことも事実です。

5.  自分の感情を学び直せば、生きるチカラが湧いてくる

私たちは自分の人生を
「感情」を通してしか学べません。

感情を学び直すことは、
人生の学び直しです。
その目的は過去の誰かを
せめるためではありません。

博士のいうような
人が生まれながらに持つ
「新しい目の前の状況を
理解しよう!」という人生からの
誘惑にノレる自分になることです。

そうした好奇心こそが
本当の「生きる力」です。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

もし、あなたがご自身が
はるか昔に心のなかで書いた
ルールブックを知り、
今のあなたの手で書き直すには
どうすればいいでしょうか?

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参考文献(P.55)
参考論文












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