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こんにちは!
「魔法の宝地図」の著者、望月俊孝です!

1.「平均より少し上」意識の正体

「あなたの能力はどれくらいだと
 自分では思っていますか?」

多くの方は、
「平均より少し上」と答えます。

100点満点であれば、60~70点くらい。

これは、仕事でも、
習い事でも、趣味でも
分野はとわず共通しています。

でも、それは本当に現実に
あっているのでしょうか?

1999年、コーネル大学の
ダニング・クルーガー教授らは
こんな実験をしました。

まず、研究チームは、
様々なジョークで構成された
30項目のアンケートを
作成しました。

思えば、ジョーク(笑い話)ほど
頭を使うものもありません。

どこが面白いか理解し
すぐに反応する。

知覚能力を調べるには
最高の題材です。

研究チームは、まずこのアンケートを
8人のプロのコメディアンにおくりました。

そして、各ジョークを
1~11までの数値で
採点してもらいます。

次にコーネル大学の学生
65名にも、同じアンケートをみせ
同様に採点をしてもらいます。

そして両者を比較します。

研究チームは学生たちの採点について
「プロの採点とどれほど一致しているか」を
計測し、スコアにしました。

プロの採点に近ければ近いほど
学生たちのユーモアのセンスは
高いと推定されるわけです。

ここからさらに面白いことをします。

プレゼンテーション1

結果は驚くべきものでした。

2. 自信を失いやすい人ほど、成功できる

まずは、一致率が10%を超えない
被験者について。

残念ながら、この実験においては
「最低の」ユーモアセンスの
持ち主になってしまいました。

しかし、ここで面白い発見がありました。

彼らはなんと自分たちは【60%】が
一致していると予想したのです。

実に6倍もの過大評価です。

とはいえ、こうした過大評価は
一致率が高くなるほど
見られなくなっていきました。

たとえば、一致率が60%前後の方は
70%が一致していると予想していました。

さらに面白いことが続きます。

被験者の一部には
一致率が「90%」にせまる
プロ並のユーモアセンス

もった方もいました。

にも関わらず、彼らは自分たちは
【70%】しか一致していないと
予想していたのです。

いわば8掛け、7掛けに
過小評価していたのです。

プレゼンテーション1

こうした心理的傾向は
研究者の名前をとって
「ダニング・クルーガー効果」
呼ばれています。

いかがですか?

この効果は私たちの日常のいろいろな
光景を説明してくれます。

プレゼンテーション1

もし、あなたが自分の能力や進路に
自信を失いかけているならば
安心してください。

それはあなたの分野でスキルがあがり
視野が広がり、膨大な「のびしろ」が
わかっただけなのです。

自信を失いやすい人ほど
成長できるのですね。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

参考文献(P.277~279)及び
論文です。感謝いたします。 
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