「あと10年で消える仕事」論争からもうすぐ9年、ここから10年後に「成長する仕事」「衰退する仕事」とは?
「今の仕事の半分が
機械に奪われてしまう!」
2013年にイギリス
オックスフォード大学の
カール・B・フレイ博士と
マイケル・A・オズボーン准教授が
出した論文は世界を揺るがしました。
あと10年で「消える仕事」「なくなる仕事」の
一覧表はセンセーショナルでしたね。
さて、今私たちはこの論争から
9年目の未来にたっています。
新しい発見も踏まえて
私たちのこれからの働き方を
みていきましょう。
1. センセーショナルな議論の後にあったもの
そもそもオズボーン教授らの
主張は正確には次のものでした。
「アメリカにおいては
10~20年以内に労働人口の
【47】%が機械に代替
されるリスクが【70】%ある」
とはいえ、この論文には
批判もありました。
現実的にはタスク(業務)が
機械に代わっていくだけで
仕事が丸々なくなるとは
ちょっと考えづらいのです。
そこで、2016年には
独ZEW研究所の
メラニー・アーンツ
研究員らがタスクごとに検証しました。
すると違った見解が生まれました。
「自動化の可能性が70%を
超える職業は、OECD21カ国
平均で【9】%である」
大幅な確率の低下です。
9年目の未来から振り返れば
こちらの見解の方が正しかったのでしょう。
「10年後に消える仕事」にあげられた
電話のオペレーターさんや
ホテルのフロントさんや
スーパーのレジ係の方は
自動化がすすんだものの、今も健在です。
とはいえ、そもそもこうした
センセーショナルな論争は
本質的な問題を隠してしまった
面もあります。
2019年、オズボーン准教授は
週刊東洋経済のインタビューに
このように答えています。
むしろ本当に議論してほしかったのは
「10年後に生まれる新しい仕事」
についてだったのです。
2. 2021年版「あと10年で成長する仕事・衰退する仕事」
2021年9月13日、アメリカの有力ビジネスサイト
”visual capitalist"誌は、アメリカ労働統計局の
発表をもとに、次の10年間で「成長する」業種
「衰退する」業種を予測しました。
いかがですか?
もちろんお国柄もありますが
医療やクリーンエネルギーなど
日本でも今後鍵となるテーマの
職業があげられています。
この中で、私が面白いと思ったのは
両表の第9位の職種でした。
「データ・サイエンティスト」は成長し
「データ入力」は衰退する。
ただデータを入力するだけではなく
それを「分析」し、役立つ関連性を「発見」し
次の成果の「再現」につなげる
ことまでが求められるのです。
結論自体は、ある意味当たり前です。
その上で私は思います。
どんな仕事にも「入力」で留まる人と
「分析・発見・再現」まで進む人がいる。
3. あなたの仕事は「入力」レベル?「分析-発見-再現」レベル?
たとえば、「講師」・「先生」という
仕事はどうでしょうか?
自己啓発の分野においては、
自戒を込めていえば、
「入力」レベルに留まる講師も
少なくありません。
たとえば海外のビジネス手法や
能力開発メソッドをそのまま
伝えるだけの講師です。
もちろん、「日本の第一人者」として
並々ならぬ努力をされてきたことでしょう。
しかし、翻訳アプリや動画システムが発展した
昨今は、海外のオリジナル情報にリアルタイムで
触れることができます。
ただの仲介者は不要になります。
それに留まらないオリジナリティや
個性の発揮が必要です。
このあと10年においては、
こうした隠れ「入力」業の方が
どの分野でも消えていきます。
そして、どんな分野であっても
「分析-発見-再現」ができる方が
輝いていくのです。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
では、あなただけの個性や
オリジナリティはどう見つければ
良いのでしょうか?まずはご自身の
頭の中の世界を視覚化してみましょう。
人は自分の遠い夢のなかに、本来の
自分を感じています。それが簡単に
楽しくわかる手法が「宝地図」です。
興味のある方は、下記の
オンラインセミナーにお越しください。
▽詳細は下のバナーをクリック
ヴォルテックスLINEチャンネル、始動
はじめましての方も
すでに望月俊孝の
公式LINEやFB、メルマガに
ご登録いただいている方も必見!
毎日更新おすすめ記事
最新イベント情報
不定期Lineライブ配信!
ご登録は【10秒】で完了です
【登録後、プレゼントをお届け】
参考文献(P.21、42)
参考記事
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?