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【4C速読のススメ】「検索」より「探索」しよう

こんにちは
「魔法の宝地図」著者の望月俊孝です。

1.それ本当に知っていた知識ですか?

最近、インターネットを使いましたか?
それはいつでしたか?

「何を聞いているの?」という質問ですよね。
もはや「接続した」という感覚がないくらい
インターネットは生活必需品になりました。

その中で、こんな問題が起きています。

プレゼンテーション1

2015年、イェール大学の研究員生
マット・フィッシャーらの研究チームは
この現象に光を当てました。

彼らは、215名の被験者に次の2つの作業を
してもらいました。

【Step1】説明問題(誘導)

「ジッパーはどういう仕組みですか?」のような
聞かれると迷う説明問題を4つ選び、
チャレンジしてもらいます。

このとき、2つのグループを作ります。

グループA)インターネットで検索してよい
グループB)インターネットを使ってはダメ

【Step2】知識評価問題

6つの領域(天気、科学、アメリカの歴史、
食べ物、健康、人体)の知識について、
その質問サンプルを見せます。

そして、「このような質問にどれくらい詳細に
答えられますか?」と問いかけ、
その自信のほどを7段階で評価してもらいました。

質問内容は【Step1】とは無関係のものであり
前問のインターネットでの検索の有無は
自信の評価には影響していないはずです。

しかし、回答結果は興味深いものでした。

インターネット検索をした後のグループA
検索せず頭の中の知識だけで答えた後の
グループBよりも、約【15%】
知識に関する自己評価が高かったのです!

すなわち、検索したものとは
全く無関係の問題を前にしても
「自分の知識は結構イケる!」と
自信を見せたのです。

この現象に興味をもった研究チームは
検索条件を変えるなどして
さらに8件の実験をおこないました。

中でも、面白いのが次の実験です。

2.「検索」だけで「頭がよくなった」と錯覚する!

研究チームは、同様の実験について
検索フィルターに2種類の仕掛けをしました。

1)検索しても過去1週間の無関係な
 結果しか返ってこない
2)そもそも一致した結果が全く返ってこない

すなわち「無意味な検索をして
何も知識が増えていなくても
インターネットで『検索』さえすれば
自分の知識が上がったと自己評価するか?」
という問題です。

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あなたはどう思われますか?

研究チームは、回答の際、無意味な検索をした
グループの自己評価とそれ以前に用意した
インターネット検索なしで回答したグループの
自己評価を比較しました。

その結果、インターネット検索なしで
回答した後のグループよりも
無意味でも検索をした後のグループの方が
約【19%】も自分の知識に対する評価が
高かったのです!

研究チームは、次のように考察します。

プレゼンテーション1

3.「検索」より「探索」しよう 読書のススメ

私たちにとってもはや
インターネットは「空気」のようなものです。

「吸って吐く」ように
意識せずにつながり、答えを返してくれます。

でも、やはり「空気」とは違います。
所詮は電波がある場面だけで通じる
人工的な事象にすぎません。

それを自分の脳の一部と勘違いすることは
自分の知的能力でできることを
過大評価してしまいます。

すべてのアウトプットの前には
情報を咀嚼して、自分の中に
落とし込む「インプット」が必要です。

「検索」は、このインプットを
大幅に省いてしまう行為なのです。

とはいえ、「検索をするな!」とは言えません。
(現にこの記事も検索の対象です)

そこで提案したいのが「探索」です。

自分の意図を明確にし、1歩1歩
その仮説を検証し、自分の頭のなかに
全体像を描いていく。

具体的にいえば、「読書」です。

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「読書」においては、自分の前に
意図を持った書き手がいます。
その世界を理解する手間がかかります。

でも、その中で自分の価値観が
浮き彫りになり、最も確実な
咀嚼が可能になるのです。

興味深いことにIT世界の先駆者は
読書家が多いのです。
たとえば、Microsoftの創業者ビル・ゲイツ氏は
毎年夏に選書を発表しています。

もっともこんな声も聞こえてきそうですね。

「やっぱり本を読む時間はないよ」

ご安心ください!

深い内省的な読書体験をしながらも
まるでキーワード検索をするように
分厚い本から必要な情報だけを得て
自分の言葉に変える方法があるのです。

それが「4C速読法」です。

30年以上前から速読を学び
常時3万冊の蔵書を持ち、
世界有数の速読指導者資格を取得し
普及活動経験もある望月俊孝が、
その研究の集大成として提案するメソッドです。

速読は決して曲芸ではありません。
気づけば誰でもできる能力です。
大切なのは其の先のアウトプットです。

人生を変えるためだけの速読法
興味の有る方はぜひ、
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直接お話させていただきます。

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