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怒りを見直す4つの質問 怒りは自分を再発見する入り口です

誰もが怒ったことがあります。

社会では一般に「怒り」は歓迎されません。
「キレた大人げない奴」とみなされ
それ以降疎まれることすらあります。

一方で正しい「怒り」もあります。
自分の権利・立場を正当に主張したり
新しい挑戦をするときに「怒り」は欠かせません。

私達はどうすれば上手く「怒る」ことが
できるのでしょうか?

1. 人は命に関わらなくても怒る


すべての動物は生きるために怒ります。
自分の生命が迫害されそうになれば
怒りが湧いて、身を守るために戦います。

人も同じです。
ただ人間の場合は、直接命に関わりない
名誉や評判を傷つけられたときも
怒るということです。

2. 怒りは隠さなくていい 隠しようがない

あなたは怒ったときに
どんな反応を示しましたか?

「血圧が上がって全身が熱くなる」
「顔が赤くなる」なんてありますよね。

人は五感からの刺激で怒りを感じると
脳の大脳辺縁系が反応します。

アドレナリン・ノルアドレナリンなどが分泌され
交感神経が反応し、
腎臓からはストレスホルモンである
コルチゾールが分泌されます。

すると、発汗、心拍数・血圧増加、
呼吸のみだれ、消化器機能の抑制
体温上昇、免疫反応の抑制などが起きます。

そして扁桃体・中脳中心灰白質、視床下部などの
領域が連携して「戦うか」「逃げるか」の
行動を選択します。

この最中に、私達は顔が赤くなったり、
顔が引きつったり、声がふるえたりします。

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心理学者ジュームズ・アヴェリエル(1842~1910)は
こうした反応を「表出的反応」と名付けました。

表出的反応は無意識で行われるものです。
多くの怒りのマネイジメントは、この表出的反応を
抑えたり隠そうとしますが、それは難しいことです。

怒りを感じたら表に出てしまうのは、
仕方がないことなのです。

3. 怒りを感じたら、建設的な方向に移動させていく


注目するべきは、「怒りを感じる」ことではなく
「怒りに任せた行動」です。

あなたは「怒りに任せた行動」として
何が思い浮かびますか?

□ 相手に身体的な攻撃を与える
□ 相手に言葉で攻撃する
□ 第三者に告げ口する
□ 相手の物を壊す
□ 相手とは無関係の人・物に八つ当たりをする

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上記のアヴェリエルはこれを
「道具的反応」と名付け、
無意識の「表出的反応」とは
明確に区別をしました。

たしかにこうした点まで「仕方がない」で
すませては、社会が成り立ちません。

そこで大脳が発達した人間は、大脳辺縁系で
「怒り」を感じても、「脳の司令塔」である
前頭前野で「怒り」をある程度コントロール
できるようになりました。

「道具的反応」の中には、第三者に相談をしたり
相手と話し合い誤解を解くなどの
方法も含まれます。

落ち着くことで、そうしたより建設的な反応を
自分で選べるようになるのです。

4. 怒りを見直す4つの質問 怒りの裏には熱がある

では、どうすれば落ち着くことができるのか?
現場では、各種呼吸法やマインドフルネスの
スキルが役立つでしょう。

その上で私が普段のワークとして
おすすめするのが、
過去にあった特定の「怒り」を
振り返るということです。

具体的には次の4ステップの問いを
ご自身にしてみてください。
(実際に書いてみるとなお良いです)

プレゼンテーション1

※ 本ワークは荒井崇史・湯川進太郎(2006)『言語化による
怒りの制御』,カウンセリング研究」で提唱されたワークシート
もとに発想をいただきました。感謝いたします。

ポイントは、今のあなたからみて、
実際に起きたことと感じたことを分けて、
見つめ直してみることです。

その上で「自分は何に対して怒りを
感じやすいか」を知ることです。

すると、怒りを感じる場面に出会っても
「あぁ、こういうのは自分は怒るんだろうな」と
自分を客観的にみることができるようになります。
そうすれば、より建設的な反応を選ぶ余裕が
生まれてくるものです。

「怒り」は「熱」です。
「怒り」の裏には、あなたが無意識に
大切にしているルールや価値観があります。
そうしたものを再発見する場が、
「怒りの検証」でもあるのです。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

強い怒りは、あなたの再発見の入り口です。
本日紹介した顕在意識からの質問に加え、
潜在意識にアプローチしてより昔の深い
怒りに向きあうことで、あなたのまだ見ぬ
大きな才能を発見することができます。
その手法に興味のある方はこちらの
オンラインセミナーにお越しください。

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参考文献(P.90~97)


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