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物語は、語り手と聞き手の脳をシンクロさせる 人類が物語を発明した理由

昨日見て感動したドラマや映画を
翌日見ていない友達に熱く語る。

よくあることです。
語り手は思い出し、聴き手は想像する。

実はこの瞬間に2人の脳では
驚くべきことが起きているのです。

1. 自分が見た映画を見てない人に説明すると

2017年プリンストン大学の
ウリ・ハッソンらはとても
意義のある研究を発表しました。

実験は次の3Stepで進みます。

Step1 出来事の符号化

18名の参加者に、25分間
人気ドラマ映画を鑑賞してもらいます。

Step2 音声による想起

その後、参加者は今見た映画の内容を
思い出して、声で説明し録音します。

Step3 精神的な再構築

その録音された説明音声を
映画を見たことのない参加者に
聴かせて、内容を頭の中で
想像してもらいます。

画像1

すべてのステップにおいては、
参加者はMRI装置を使って
脳の活動が計測されていました。

結果は興味深いものでした。

2. 物語の語り手と聴き手の脳の同調

なんと、1)映画を見ているときと
2)内容を思い出して話しているとき
そして3)他者がその話を聴いて、頭の中で
映画の内容を再構築しているとき

この3つの場面において
それぞれの当事者の脳波は
極めて近いものだったのです!

具体的には、後内側皮質、
内側前頭前野(MPFC)、角回といった
デフォルト・モード・ネットワーク
と呼ばれる脳の領域が同じような
活動を見せていました。

画像2

△下記の掲載論文より引用

そして、映画の内容の理解度が
高かった聴き手の脳の神経パターンは
その話をした話し手が
映画を鑑賞していたときの脳の
神経パターンと面白いくらい
同調していました。

3. 私達は物語を通して、先人の脳とシンクロしていた

人間は社会的動物です。
お互いの頭の中を共有できます。

自分が体験した記憶を
体験していない他者に伝える。

さらにお互いが体験したこともない
想像を共有する。

そこで起きているのは、
お互いの脳のシンクロなのです。

研究チームは次のように
考察しています。

プレゼンテーション1

逆に言えば、
あなたが感動した話を聞いたとき
読んだときは、あなたの脳は
その話の語り手や作者の脳と
シンクロしているのです。

これはスゴイことですよね。
もうこの世にいない先人とも
脳のレベルで共鳴できているのですから。

命は有限です。
自分の経験や夢を伝え切るには
あまりも短すぎます。

そこで人類は「物語」を作りました。

「物語」が語られ、それが相手の
心を動かしたとき、先人の脳との
シンクロが起き、智慧が伝わるのです。

日々、感動できる
「物語」を探しましょう。

そして、あなたも人生の物語を
どんどん語っていきましょう。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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