8万6,510人。
日本のある方達の人数です。

答えは・・・

とても喜ばしいことの反面
長い高齢者時代に不安を感じるのも
事実です。

そんなとき、私たちは今から
何に備えればよいのでしょうか？

とても大切な研究を紹介します。

1.  高齢者たちの15,027個の夢を分析すると

1997年、ケベック・ア・
トロワリヴィエール大学 
シルヴィ・ラピエールらの研究です。

65歳から90歳までの
高齢者708名の協力のもと
参加者の現状と個人的な目標・願望の
関係性について調査がされました。

参加者たちは、「私がしたいのは○○」
「私が強く望むのは○○」のような
表現を変えた23種類の文章を埋めていき
自分の夢を明らかにしていきます。

参加者は次に現状の満足度を問う
9段階のアンケートに答えてもらいます。
内容は次のようなものでした。

「健康状態への不安」
「環境への不安」
「人生の意味への思い」
「生活・役割への満足度」
「退職後への不安」
「5年後の未来への期待」など

集まった夢の数は、合計【15,027個】。

各人の現状評価と照らしあわせて
分析した研究チームは
興味深い発見をしました。

2.　人の夢は、身体と環境から自由になれない

健康維持の願望

この願望を多く持っていたのは、
身体的健康や現状の環境に
不安や負担を大きく抱えていた方でした。

自己実現の願望

この願望を多く持っていたのは、
自分がまだ何か役に立つと感じている方
自分の人生や時間の使い方への満足度が高い方
将来に肯定的な期待を持っている方でした。

「他者に貢献したい」という願望

この願望を多くもっていたのは、
人生の意義を感じている方
現在の生活や時間の使い方への満足度が高い方
将来に肯定的な期待を持っている方でした。

「人に会いたい」
「既存の人間関係を維持したい」
という自己の接触願望

この願望を多くもっていたのは、
将来に対しての期待がネガティブな方でした。

「良い死に方をしたい」という願望

この願望を多くもっていたのは、
退職後の生活に対する不満がある方や
将来に対しての期待がネガティブな方でした。

研究チームは、調査をふまえ
次のように語っています。

これはとても大切なことです。
ご高齢者のみならず、全世代に
当てはまることです。

「心はいつでも自由」といえば
素敵なことです。

でも、実際は
いつも自分を運ぶ身体の状態と
いつも自分が目にする環境は
自然に心に制限を与えているのです。

3.　健康への投資が最高の未来投資

一般的に年を重ねれば重なるほど
足腰も臓器も衰えてきます。
生活状況も思うようにいかなくなります。

すると自然に、「健康」や
「さびしさの解消」、あるいは
「安らかな死」を願うようになるのです。

ある意味、人間の摂理かもしれません。

しかし、上記の調査のように
自己啓発や他者貢献を願う
高齢の方もいらっしゃるのも事実です。

できれば、そちら側になりたいですよね。

だからこそ、まずはご自身の心身の
健康に投資をしましょう。
自在に動かせる範囲を保ちましょう。

その分、将来描ける夢の範囲が広がりますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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