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なぜ「怖い絵」展は大ヒットしたのか?科学的な絵画鑑賞実験から分かった「気持ち良さ」を超える生きる力とは?

2017年からロングヒットしている
絵画展があります。

それが中野京子先生監修の「怖い絵」展です。

それにしても不思議ですよね。
美しく気持ち良さを求めるアートにおいて
実は私たちはその真逆の不穏な存在にも
強く惹かれます。

そこから、私たちがどんな時でも持っている
「生きる力」の正体を考えることができます。

1. こわい絵とやさしい絵

2011年、カリフォルニア大学ノースリッジ校の
ポール・シルビィアらの研究チームは
面白い研究を発表しました。

77名の参加者に名画のカラーコピーを
鑑賞してもらいます。

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13枚の名画は特徴がありました。

うち6枚:心を落ち着かせる絵

Ex 「睡蓮の池」(クロード・モネ)など

うち7枚:心をかきみだす「こわい」絵

Ex「子供を食い尽くすサトゥルヌス」
(フランシスコ・ゴヤ)など

参加者は好きなだけ鑑賞したのちに
その絵からわいた感情や印象を評価します。

興味(面白いか・つまらないか)
快感(楽しいか 不快か 悲しいか)
新規性(親しいか 新しいか 複雑か)
対処可能性(理解できるか わかりにくいか)
不穏さ(落ち着くか 不穏か)

そのデータを分析すると
面白いことがわかりました。

2. 興味はポジティブ・ネガティブを超える


「目新しく」「複雑で」「理解しづらく」「不穏」
当然ながらこうした印象をもつ絵画に
参加者は「快感」は感じていませんでした。

一方で、強い「興味」はたしかに感じていたのです。

これを踏まえ、研究チームは考察します。

プレゼンテーション1

「興味」とは、物事の意味を求める情動です。
それはポジティブ・ネガティブを超越します。

逆にいえば、どんなつらい
どん底にいるときでも、人生への「興味」は
失われることはないのです。

生きる力とは、「興味を持ち続ける」ことなのです。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

では、どうすれば「興味」が保てるのでしょうか?
最も簡単な方法は、他人に語ることです。
とはいえ、その相手の態度次第では、せっかくの
「興味」が失ってしまう可能性があります。
そこで大切なのは、安全・安心な「聞く」空間を
作るプロの存在です。興味のある方は、こちらの
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