先日、こんなニュースがありました。

Amazon創業者ジェフ・ベゾスが
念願の宇宙旅行を果たしたのです。

実業の世界で大成功しながら
同時に純粋な子供の頃からの夢を叶える。

トロイア発掘に生涯をかけた実業家
ハインリヒ・シュリーマン
のような生き方は、私たち大人にも
大いなる刺激を与えてくれます。

実は、日本にもこうした方はいます。

1.　ロビンソン・クルーソーを発見した日本人

探検家髙橋大輔さんはその1人です。

髙橋さんは、広告代理店勤務時代から
漂流者ロビンソン・クルーソーの
モデルとなった人物の居住跡を調査
していました。

子供の頃から秘密基地作りが好きで
高校時代から世界6大陸を横断していた
髙橋さんにとって、「ロビンソン漂流記」は
永遠のバイブルでした。

そして、ナショナル・ジオグラフィック協会の
支援のもとで探索しながら、その発見までの
軌跡を1億円でTV番組にしました。

さて、探検は始めるまでが大変です。
様々な手続きがいります。

ロビンソン・クルーソーの居住後の
舞台はチリの国立公園であり、
環境省の許可が必要でした。

現地では海賊の宝を求めたハンターが
跋扈していました。

スポンサーもおらず
考古学者でも大学の研究員でもない
髙橋さんに対して、役人はすぐに
拒絶反応を示しました。

広告代理店をやめ、片道切符で海を超えた
髙橋さんは途方にくれます。

2.　拒絶は、飛躍の予告状

しかし、髙橋さんは帰国しませんでした。

役人の最後の質問を思い出したからです。

「これならばできるかもしれない」

髙橋さんは耳に入る単語をとにかく覚え、
現地の人と交流することしました。

そのうち2人の現地の考古学者と縁ができました。
そして再度、環境省に提案に向かいます。

今度は必死にスペイン語で訴える髙橋さんに
前回の役人はこう伝えました。

「環境アセスメントの結果と資金的な
メドが立つなら、検討のテーブルに
載せてもいいでしょう。」

大きな大きな前進でした。

もちろん、実際の発見までは
さらに波乱は続きます。
しかし、この1歩がなければ
すべては始まりませんでした。

いかがでしたか？

どんなときも何かしらは
できることがあります。
そして面白いことにそのヒントは
拒絶した相手がこっそり口にしているのです。

拒絶は、飛躍の予告状なのですね。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

とはいえ、拒絶の壁にあえば
心が乱されるのは当然です。
そのときいち早く本来の「元氣」な
自分に戻るにはどうしたらいいか？
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参考文献（P133～140）