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習慣に意志も目標も夢もいらない。習慣の方程式と毎日の行動にレバレッジをかける方法

「意志が弱いから、習慣が続かない」
そんな3日坊主で悩む方からよく相談されます。
誰もが悩みますよね。

でも、私は次のように考えています。

「そもそも習慣に意志は必要なのでしょうか?」

1.  クセ(習慣)は一般的な誘惑に負けない


2015年、南カリフォルニア大学の
研究グループはこんな面白い
実験を発表しました。

空腹状態になってもらった
53名の女性に協力してもらい
こんなゲームをします。

PC画面上に人参の画像や
ポテチの画像がならべられます。

指示棒を人参の画像の方に動かすと、
実際にベビーキャロットが
もらえてそれを食べることができます。

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さて、人参の画像が表示されるときは
きまって紫の渦の画像も一緒に
表示される仕組みになっています。

ゲームを繰り返すと、参加者は自然に
紫の渦の画像が出たら、無意識に
人参の方向に指示棒を
動かすクセがついていきます。

さて4日後、もう一度同じゲームを
してもらいます。

今度は画面にベビーキャロットの画像と一緒に
チョコレートの画像も表示されます。

チョコレートの画像の方に
指示棒を動かせば、
チョコレートがもらえるルールです。

一般的な好みならば、多少健康に悪くとも
チョコレートを選ぶ人が多いでしょう。

しかし前回の実験で、
ベビーキャロットを選ぶ
クセ(習慣)がついている参加者は、
約55%が健康に良い
ベビーキャロットの方に指示棒を倒しました。

ここでまず分かるのは、クセ(習慣)の力です。

クセ(習慣)がついていると、普通の人が
流される誘惑に出会っても、
それ以上に自分が続けてきたものを
選ぶことができるのです。

しかし、話はここでは終わりません。

2.状況をちょっと変えただけで、習慣は崩れる

研究チームは画面の画像の表示に
こんな小さい変更を加えました。

たとえば人参の画像の位置を
横から縦に変えたり
紫の渦の画像を先の尖った茶色い画像に
差し替えたりしました。

すると、面白いことが分かりました。

なんと、参加者の約63%が
チョコレートの誘惑に屈して
チョコレートの画像の方に指示棒を
倒したのです。

3. 習慣は「合図」と「反応」がすべて 

なぜこんな現象が起きたのでしょうか?

それは私達の習慣(クセ)の仕組みにあります。
よく習慣は意志や目的意識の問題で語られます。

しかし、実際は「合図」と「反応」の問題とされています。

「合図」とは何らかの特定の状況です。
「反応」とはその状況で何らかの報酬を
得るために促された行動です。

目標や意志や願望などは、
ほとんど関係ありません。
ある意味、とてもシステム的なのです。

本実験に携わったウェンディ・ウッドは
次のように語っています。

プレゼンテーション1

つまり、合図である状況や
それに対する反応がちょっとでも
変えられてしまうと、途端に
無意識の習慣が崩されてしまうのです。

これは「常に気をつける」などの
意志の問題とは無関係なのです。

いかがですか?
ここから分かるのは、ルーティン化の大切さです。

何かの行動自体を頑張るのではなく
その行動のための事前の準備・
舞台設置の方を頑張った方がいいのです。

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たとえば、朝マラソンを習慣付けたければ
前夜に玄関にランニングシューズを
そろえておくことが舞台設置です。

あるいは、毎日資格取得の勉強が必要であれば
机の上にスマホや漫画でなく、常に
テキストがあり、次に勉強するべきページを
開かれているのが舞台設置です。

これが分かると、日々の行動全体に
レバレッジがかかり、自然に良い習慣が
身につき、人生が変わっていきますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

では、今のあなたの無意識の行動は
どんな合図と反応が設定されているのでしょうか?
その傾向を知る方法に興味のある方は
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参考文献(P.146~152)
参考論文
















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