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驚きのプレ(事前)テスト効果 テストは「ゴール」ではなく「スタート」だった!

2002年、アメリカで1つの法律が
制定されました。

「落ちこぼれを
作らないための初等中等教育法
(No Child Left Behind Act of 2001)」

本法律で重視したことの1つは、
「テストの時間の増設」でした。

あなたは「テスト」についてどんな
イメージがありますか?

おそらく良いイメージはないでしょう。

でも、それは「テスト」に対する
大きな誤解があるからです。

実は「テスト」は勉強の【最初】に
するものだったのです!

1. 教科書を読む前に、テストをやる

2009年、カリフォルニア大学の
リンジー・エングル ・リッチランドらの
研究チームは画期的な研究を
発表しました。

76名の学生に、色盲について書かれた
医学エッセイを読み、その理解度を
教材に関する穴埋めテストで問います。

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学生は次の3群に分かれます。

A群 学習とテスト条件

教材を読む前に2分間、最後にする予定の
教材に関する穴埋めテストを
実際に解いてもらいます。

B群 質問条件

A群同様に、教材に関する穴埋めテストを
渡されますが、解いてはいけません。
質問を読んで、どこが空欄になっているかを
確認してもらいます。

C群 拡張学習条件

事前の穴埋めテストはなく、
実際に教材を読む時間については
他の群より2分間オマケして
延長してもらいます。

さて、これを見て
あなたはどう思いますか?

「まだ教材も読んでないのに
テストしてもできっこないでしょう?」

もちろんその通りです。
実際に、何も読まないうちに
穴埋めテストを解いたA群の正解率は
たった【6%】でした。

しかし、各々が最後に解いた
テストの結果は驚くべきものでした。

2.事前テスト効果の驚異!最初に間違えよう

各群のテスト結果です。

プレゼンテーション1

いかがですか?

全くゼロの状態でもとりあえず
問題に向かい合ったことで
最終的な成果が変わったのです。

たとえば、「色覚に障害のあるIさんは
信号で赤と青を見分けるには
【空欄】をしている」
という
問題を見た時、あなたはどう考えますか?

信号機や、色盲の方の様子が
イメージされ、自分なりの答えが
とりあえず浮んできたことでしょう。

すると、この後に関連した
教材を読めばいやでも
そこに関連した箇所に集中するはずです。

こうした積極的に情報を取り出そう
という姿勢が、最も学習を強化するのです。

3. テストは「ゴール」でなく、「スタート」

研究チームは他4件の実験で
同様の結果を得た上で、
次のように考察しています。

プレゼンテーション1

テストは学習の終わりでも
最終診断でもありません。

「自分はそもそも何を知らないのか」
「自分は何を学習すればいいか」を
最初に知るための、予習ツールなのです。

そしてテストの点が悪いことは
学習者にとっては喜ばしいことなのです。


そこからより深い集中した個別学習が
でき、次に同じ問題をみたときは
苦もなく解答できるようになるのです。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

事前テスト効果は、実は私達の
人生においても活用できます。
何か夢があれば、まずその一部を
体験してしまうこと。すると、
現在の自分と理想の間の最短距離が
自然に描けるようになります。
その手法は「宝地図」です。
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