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独学とは「自分で先生を選ぶこと」「先生から選ばれること」

こんにちは!
「夢を叶える宝地図」著者の望月俊孝です。

1.先生のいない天才は存在しない

「天才は、学校に行っていなかった」
「成功者は、学校教育になじめなかった」

よく聞く話ですよね。

実際、多くの天才や成功者はどこかで
敷かれたレールを降りて
「独学」の道を選びます。

でも、大切なことがあります。

それは・・・

プレゼンテーション1

一人の人物を紹介しましょう。

コンスタンチン・ツィオルコフスキー
(ロシア 科学者 1857年~1935年)

1903年「反動機械を用いる宇宙の探査」という
論文の中で、宇宙ロケットの理論を提唱し
人類の宇宙時代の幕開けを作った偉人です。

さらには、
「宇宙ステーション」、
「宇宙エレベーター」、
「スペース・コロニー」、
「ソーラー・セイル」などの
構想をなんと120年前に
提唱していました。

人は彼をこう呼びます。

「宇宙旅行の父」

さて・・・
面白いのはここからです。

ツィオルコフスキーは幼くてして聴力を失い、
貧困の中、14歳で学校を辞めました。

その後の高等数学や自然科学の勉強は
すべて図書館の本でマスターしたのです。

「図書館の本だけで勉強する」

もっとも正統派な「独学」ですよね。
でも彼の「独学」は一味違いました。

画像3

2.独学者に先生があらわれるとき

実は、ツィオルコフスキーは
独学に選んだ図書館の中で
最高のメンターと出会ったのです。

メンターの名前は、ニコライ・フョードロフ

「モスクワのソクラテス」と呼ばれ
多くの知識人に影響を与えた思想家です。

しかしそんなフョードロフも
晩年の姿は、図書館の一司書でした。

フョードロフが任官していたのは
ルミャンシェフの博物館の中にある図書館でした。

そこにツィオルコフスキーも通い始めます。

フョードロフは、開館時間から閉館時間まで
熱心に本を読み耽るツィオルコフスキー少年に
心を揺り動かされます。

そして、少年に声をかけ
自然科学を体系的に学ぶことをすすめました。

それからというもの、毎日机の上には
学ぶべき本が選ばれ用意されていました。

その中には、当時の政治状況では
発禁とされていた学術書もふんだんに
含まれていたそうです。

正しく独学を進めた
ツィオルコフスキーは、
高等数学や自然科学をどんどん
マスターしていきます。

なによりも、彼が刺激をうけたのは
フョードロフのこんな言葉でした。

「科学が進歩すると人類は
    やがて不死を達成する。
 すると、地球は人口の増加で
    住めなくなり
 地球の外に脱出するようになる」

「地球の外に脱出する」

この思想に刺激された彼は、遠心力を使い
大気の外へ人間を運ぶ方法を
考えるようになります。

これがのちのロケット理論に
つながるのです。

3.独学とは「自分で先生を選ぶこと」
「先生から選ばれること」

いかがでしたか?

ツィオルコフスキーは後年
次のように回想しています。

「フョードロフこそが大学教授の代わりを
 つとめてくれた」

独学とは決して孤立して学ぶ
ことではありません。

むしろ一般的な教育よりも
濃厚な師弟関係が存在します。

「自分で先生を選ぶ」
「先生がある日、突然自分を生徒に選ぶ」

正しい独学の道のりでは
そんな光景が必ず起きます。

私も日々、そんな「独学者」の
道のりを応援しています。

本日もお読みいただきまして
ありがとうございました。

本日の参考文献
(P.5、52、53、54、55、56、59)を
参照しました。感謝いたします。
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