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2%増しの自分を行動目標にすると、自然に限界を超えられる ロジャー・バニスター効果をいつでも生み出すために脳をハックする(出し抜く)方法

「全力でやれ!」
「本気でやれ!」

体育会系ではなくても、
誰もが1度は耳にした激励です。

しかし、そもそも人の脳は「全力」を
なかなか出せないように
調節されているのです。

1. 限界までの運動は、脳が許してくれない

分かりやすいのがスポーツです。

運動中、負荷がかかった内臓や筋肉の神経は
絶えず脳に現状をフィードバックします。

人の脳は筋肉や骨の損傷を防ぐため
生物的限界までフルパワーになることを
脳が抑制しているとされています。
(東京大学 猪狩道夫)

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スポーツ選手が大声で掛け声をするのは
この脳の抑制を外し、心理的な限界を少し
あげることで、出さないでいた力を
発揮する意図があります。

この脱抑制の方法としてスゴイのは
次の実験です。

2. 脳をだましたら、自己ベストが変わった

2012年、ノーザンブライアン大学の
ケビン・トンプソンらの研究チームは
この点について画期的な研究を発表しました。

9人の競輪選手の協力のもと
固定式自転車で4,000メートルを
こいでもらいます。

ここで目の前に画面をだし
仮想の選手のアバターと競争をし
自己ベストを目指してもらいます。

実はアバターには秘密がありました。
参加者には、「参加者の自己ベストと
同じ速度でこぐ」と伝えられましたが
実際はパワーが【2%】、スピードが【1%】
多く設定されていたのです。

結果は、面白いものでした。

すっかり自分の分身と競争していたと
思っていた参加者たちは、次々と
自己ベストタイムを更新したのです!

具体的には、参加者の
標準のベストよりも【1.7%】も
タイムを縮めていました。

これは本当に自分と同じタイムの
分身アバターと競ったバージョンと比べると
【1.0%】タイムが縮まっていました。

ほんの1%の差ですが、本試合においては
金メダルと銀メダルを分けるタイムの差
なのです。

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なぜ、こんなことが起きたのでしょうか?
トンプソン氏は次のように考察しています。

プレゼンテーション1

3. いつも2%増しの自分を目指そう

かって1マイル4分の壁を
人類で初めて破った陸上競技選手
ロジャー・バニスター
こう語っています。

プレゼンテーション1

その言葉どおり、
記録が打ち立てられてた
1954年5月6日からわずか2ヶ月後
オーストラリア人の
ジョニー・ランディが
3分58秒の記録を樹立しました。

さらに、その1年後までには
ランディを含め23人もの選手が、
4分の壁を切ったのです。

そして10年後には、
4分の壁を切る
高校生選手も誕生しました。

もちろん、これは運動だけに限られません。
勉強も仕事も人間関係も、あらゆる面で
私たちは自動的に自分の能力を調節し
あえて抑え気味にしているのです。

もちろん、あらゆる場面で全力を
出すことは得策ではありません。
でも、自分が大好きで
最も追求したい分野では
あえて限界を目指すのも良いと思います。

そこで役立つのが、
「2%増しの自分」です。

実はこの数値も
大切なことが分かりました。

先述のトンプソン氏は別の実験で
あえて【5%】までアバターの速度を
高めたところ、半分以上の選手が諦めて
脱落してしまったのです!

人はあまりに高い目標には尻込み
して、はなから諦めてしまうものです。

ですから、ほんの2%増しくらいの
「背伸び」レベルの目標を目指して
いきましょう。

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それが自然に脳の働きを変えて
あなたの全力をいつのまにか
開放してくれることでしょう。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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参考文献(P.332~337)



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