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こんばんは
「魔法の宝地図」著者の望月俊孝です。

1. 世界の根深い問題「欠乏」

こんなことわざをご存知ですか?

「貧すれば鈍する」

貧乏をすると、
毎日その生活のことばかり
考えるようになり、
知恵や頭の回転が衰えてしまう。

その結果、賢い人でも愚かになってしまう。

実は、この現象は科学的にも
解明が進んでいます。

ハーバード大学の経済学教授
センディル・ムッライナタン
プリンストン大学の心理学教授
エルダー・シャフィールの2人は
まさにこの問題に取り組んでいました。

人間はしばし自分の持つべきものが
必要よりも足りない「欠乏」状態
に陥ります。

お金であれ、時間であれ、愛情であれ。

すると、その欠乏に囚われるあまり
本当に重要なことを視野の外に
置いてしまいます。

これを「トンネリング」といいます。

2人は世界の諸問題の根幹として
大真面目にこの研究に取り組みました。

2. 同じ人間が別人のような振る舞いをする理由

とくにユニークなのが
インドのサトウキビ農園での実験です。

その農園従事者は、年1回の収穫時に
まとまった報酬を手に入れます。

当然、収穫直前のフトコロは
きびしいものです。

事実、彼らの99%は融資を受け
それでも足りず78%が質屋に
通っていました。

同じ人間が、1年の中で
お金持ちの境遇と貧しい境遇の
両方を体験する。

研究対象としては最適でした。

2人は、被験者の次の能力について
収穫直前と直後に
適切な検査を受けてもらい
その変化を調査しました。

1つ目が「流動性知能」です。

そもそも人間の知能は、測りにくいものです。
受けている教育も経験も人それぞれです。

しかし、レーヴン検査という技法を
使うと、そうした前提知識に囚われない
問題解決能力を調べることができます。
(小学校のIQテストでやった図形問題です。)

2つ目が「実行制御」です。

何かの計画を立て、開始して
注意しながら、やりとげる。
僕らの社会生活に不可欠な能力です。

2人はひと続きの文字の個数を
当てさせるストループ課題という
技法で検査しました。

さて、その結果は・・・

やはり2人の仮説通りでした。

フトコロ事情が厳しい
収穫の検査では、収穫後と比べ
流動性知能は25%低下し
実行制御においては
反応が11%も低下していたのです。

同じ人間にも関わらず
フトコロ事情によって
IQ(知能指数)に換算すると
【9~10ポイント】
変動があったのです!

もちろん特定の国の
特定の職業の方々の知能に
言及するのはデリケートな問題です。

2人は、徹底的に反対の証拠を
洗い出しました。

「収穫前は空腹で頭が
 回っていなかったのではないか」
「収穫後はそれほど
 熱心に回答していないのではないか」

しかし、最終的に2人は断言します。

スライド2

これは金銭に限られません。

日々忙しい「時間貧乏」の方もいます。
常に承認を求める「愛情貧乏」の方もいます。

その状態になると
普段は有能で知的な人であっても
トンネリングを起こし
問題解決力が低下してしまいます。

その結果、時として
「人が変わったような」
信じられない行動をとるのです。

3.感謝に勝る能力開発はない。

では、どうすればよいのでしょうか?

欠乏とは「ないもの」に
注目することです。

ということは、その反対に
「今手元にあるもの」だけに
集中すればいいのです。

その行為を「感謝」といいます。

私は、次の4つのリストを創ることを
おすすめしています。

スライド3

スライド4

スライド6

スライド5

できれば、これを「宝地図」に貼り
いつも目にすると最高です。

世の成功者で「感謝」の大切さを
説かない人はいません。

世界の民族に「ありがとう」の
表現がない民族はいません。

それは道徳だからではなく
「欠乏」から脱出して
「繁栄」に向かう最短ルート
だったからです。

私もいつも読んでいただく
あなたの存在に毎日
感謝しています。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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参考文献(P.87~93)、感謝いたします


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