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読書家ほど社交家になれる理由 脳は「顔の表情を見る」のも「文字の情報を読む」のも同じ回路を使っていた!

コンセントの穴や木目の様子が
なんだ顔に見えてしまう。

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そういうことってありますね。
「シミュラクラ現象」といいます。

人間は相手の行動を予測するために
相手の感情を読みます。
感情を知るための最も良い部分は「顔」です。

そのため人は、逆三角形型の
3つの点や線をみると、つい
「顔」扱いしてしまうのです。

さて、人は何歳頃からこうした
反応を示すのでしょうか?

それはあなたが想像するよりも
ずっと早い時期からもしれません。

1. 私たちは胎児の頃から、人の顔色に敏感だった!

2017年ランカスター大学(英)の
ヴィンセント・M・リードの
研究チームは画期的な発見をしました。

妊娠第3期(28週~40週)を向かえると
胎児は知覚情報の処理が
できるようになります。

研究チームは、39名の胎児について
そのお母さんのお腹に次のような
3点の正立(A・B)と倒立(C・D)の
形をした光を投影しました。

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▲下記の参考論文Aより引用

そして、最新の4D超音波技術で
その刺激の際の胎児の反応を調べました。

結果は面白いものでした。

胎児の視線の変化をスコア化すると
正立した顔のような形を投影された方が
(M=0.77)倒立した形を
投影された時よりも(M=0.08)
約9.6倍も興味を持ち、反応していたのです!

つまり、私たちは胎児の頃から
人の顔色に敏感だったのです。

2. 人生で一番最初の教科書は「お母さんの顔」だった

もちろんこのような現象には
理由があります。

生まれた赤ちゃんは、
母親の100%の庇護の
もとに育ちます。
言葉が話せない赤ちゃんの
意思の疎通は、お母さんとの表情の
読み合いで感情を伝えるしかありません。

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そのため人の顔の特に表情を
読み取ることは、生きる手段だったのです。

文字通り、人生で最初の教科書は
「お母さんの顔」だったのです!

3. 顔の表情を読むと文字を読むのは、同じ脳領域を再利用していた!

さて、面白いのはここからです。

やがて、子どもは成長すると
今度は文字で書かれた本物の
教科書を手にします。

脳画像化研究の第一人者
スタニスラス・ドゥアンヌは
最近、とても興味深い研究をしました。

ある子どもについて、
幼稚園の終わりから
小学校1年生の終わりまでの間に
2ヶ月ごとに脳の発達具合を
スキャンしました。

大きな変化がみられたのは
入学2ヶ月目のことでした。
この頃になると、字を覚え
文章を読めるようになります。

すると子どもの脳内の
左後頭部側頭皮質にゆっくりと
変化が見られたのです。

それまで「顔」の認識に使われて
いた領域の成長が止まり、すぐ隣に
「文字列」を認識する領域が
育ちはじめていたのです。
(このあと徐々に「顔」の認識の)
(領域は脳の右半球に移動していきます)

いわば、脳の回路の再利用が
起きていたのです。

スタニスラスは言います。

プレゼンテーション1

ここから分かるのは、
「顔の表情から『感情』を読む」のも
「文字から『情報』を読む」
ことも
脳からすれば同じ回路を使った
同じ種類の行為なのです。

いずれも、この後の未来を予測して
より良く生き残るための手段です。

「本の世界にいると、対人力が落ちる」
というのは都市伝説に過ぎません。

脳からすれば、幅広い読書は
そのまま幅広い社交なのです。

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だからこそ、コミュニケーション力を
高めたければ、本を読みましょう。
それは「いつでも」「どこでも」
あなたに高いクオリティの社交力を
トレーニングしてくれますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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参考論文A
参考文献(P.183~185)


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